【ポケモン】正反対の私と貴女。【SV】 (ページ3)

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正反対。2 ページ3

正直、頭を殴られたようだった。

『え…でも、私は

ポケモンのかっこいいところが好きで…。』

「もう、どうして分からないんですか～！？

こんなに可愛いのに……。」

言い淀む私に対して、追い討ちをかけるように言葉を紡ぐ彼女。

なんだかもう、それって。

まるでポケモンが可愛いと"思わなければならない"ように聞こえてしまって。

一歩、また一歩後ずさる。

無意識で言ってるのだろう、特に気にした様子のない彼女に対して、何とも言えない気持ちの悪さが滲む。

脳が、私の脳が彼女と関わってはいけないと拒絶反応を引き起こしているみたいで、吐き気を催した。

「？

Aさん？顔色が悪いですよ…？」

流石に私の様子が可笑しいことに気がついた彼女が、少しこちらに近寄って問いかけてくる。

くるな

「具合が悪いなら、保健室行った方が良くないですか？」

くるな……っ

「私、ついて行きましょうか？」

くるな!!!!!!!!!!

『ごめ…、大丈夫。一人で行けるから。

次の授業、遅れるって先生に連絡しておいて…ほしいな…。』

言い終えるまで何とか吐き気を耐え、一目散に教室から駆け出す。

無理、無理だ。ほんとうに無理だ。

やっぱり私、あの子と

なかよくできない。