【文スト】異能なんていらない

電話帳 ページ3

「でも、連絡先の交換くらいは許してもらえないかな？」


頼み込むような視線で私を見つめてくる太宰さん




はっ、頼んだって鬼店長は取り合ってくれないよ

なにせ可愛い看板娘だもの、絶対…








「まぁお客さん第一号だし、悪そうな顔じゃないからいいんじゃないか？」







あれぇ？






つい先日、佐々木さんに買ってもらった携帯電話に『太宰さん』が追加された








また頸を絞めてなんて言われたら
着拒にしようかな…






「じゃあまた来るよ」

「お待ちしています」



これで連絡先は、店長を含め計二人になった

平和って→←太宰さん

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