其の頃探偵社では ページ17
扉がパタリと閉まったと同時に、国木田が口を開いた
「どういう事だ太宰。少女とはいえ犯罪者が喫茶店などという表向きの場所で働いていたら…」
「まあまず軍警が見逃さないだろうね」
二人が話している内容をまだ理解していないような敦
「?何かおかしいところでもありましたか?」
其の質問に間髪いれず答えたのは太宰だった
「おかしいところだらけなのだよ」
其の儘机の上に積み上げられた書類を手に取る
顎に手をやりながら、とても冷たい目でパラパラと目を通し始めた
「明らかにマフィアと接触した回数が多い、いや多すぎるんだ。然も芥川くんとは過去に会ったことがあるようだ…」
脳裏に路地裏での出来事がよぎる
漸くピンときたのか敦があっと声を漏らす
「マフィアが彼女を捕らえる為に情報を揉み消しているってことですか?」
「惜しい、それだと五十点
Aちゃんの情報をマフィアに提供する、内通者が近くにいると云うことだよ」
再び机に置かれた『徳田Aについて』というタイトルの書類
「彼女ももうすぐ真実に気がつく頃だ。どうなるかな」
太宰は耳に何かを付けた
139人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カカオ(プロフ) - Seaさん» 褒めてもらってすごく嬉しいです!カトレアは花のほうですよw醤油…考えたこともありませんでしたw (2018年2月16日 23時) (レス) id: fdcd433a9e (このIDを非表示/違反報告)
Sea - めっちゃ面白いです!続きが気になる…!あと作品と関係ないですがカトレアさんのカトレアってあの醤油のカトレアですか?← (2018年2月16日 21時) (レス) id: c676ee4e9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カトレア | 作成日時:2018年1月14日 21時