徒然なるままに青桃2

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「なぁんやねん、流星が寝たせいやで」

「俺が起こさんかったらもっと遅れてたで」

「そしたら、ズルもバレずに欠席になったやん」

「アホか、バレるわ。どうせ呼び出しくらってたで。だいたい今から戻る言うたんわお前や」



あたかも今から職員室に行くのはお前だけのせいだと宣い始めるシゲを擦り付け返すようにあしらいながら先生を追いかけるように連れ立って歩く


「お前あの後も寝てたやろ」

「おん、眠かったもん」

「俺なんか、船こぐ度に神ちゃんに抓って起こされたわ」

「神ちゃん真面目やなぁー」

「まぁ、教科書も忘れて見してもらってたのに寝ようとした俺が悪いねんけど」



手を頭の後ろに添えて天井を仰ぎながら呟くシゲは神ちゃんと隣の席だったりする

俺はポケットに入れていた手でスマホを取りだし、今の時間を見た
6限開始まであと8分
次は現国だったか？また寝るな


「失礼しまーす」
「まーす」


シゲを追って職員室に入ると数学の増岡先生が座ったタイミングだった


「おー重岡、藤井、どしたんや」


先生の元へまだ向かってる最中の俺らに淡々とした口調で訪ねてくる

「どしたんや」ちゃうわ、お前が呼んでんやろ
まぁ「どうして遅れたんや」って意味で言うてんねやろうけど


「ちょっと昼休み動きまして、寝過ごしました」

「電車か！どこで寝てたん？」

「や、まぁ、体育館裏です。」

「なるほど、ちょうど日陰か、あそこ
まぁ次から気をつけぇよ」



これは罰則なしか
1回のチョロっと遅刻やしな

そう安心した時


「ほぉ、俺の隣でのうのうと寝てたんか。」


ヤバい。捕まった


授業から帰ってきた体育の高田先生の声が俺らの後ろから聞こえてきた



「それは聞き捨てならへんなぁ」

「高田先生。お疲れ様です。」



まっすーよ、そんな呑気に労っとる場合やないねん



「お疲れ様です。増岡先生流すんですか？」

「え？えぇ、まぁ、1回やし、そんな長い時間でもないですしねぇ。寝てまうんもこの環境なら理解出来んこともない。」


ええやん！ええやん！もうちょっと押して！
無い方向に持ってって！


「情状酌量の余地ありかなと思ってますが、なんかあります？」


おい！罰則内容の提案を聞くな！
これで体育館掃除とかなってみいや、俺ら死ぬで！



「そうですねぇ、今日は校内は近隣教職員の会議で使われるんですよね」

「ええ、部活も停止ですしね。校内にはいられません」



そうそう！滅多にない部活停止日やねん！
久々に望と放課後デートすんねんて！



「あ、プール掃除！来週からプール始まるからお前ら2人やってくれや！」

3→←プール掃除(赤緑もあり)

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