6話 ページ7
「それでも君はここに来た。日輪が君を護るために長年耐えてきた辛苦も覚悟も無駄にして危険を冒してまで。それでも日輪に会いに来た。
君にも君の覚悟というものごうるんだろう。ここから先は君の仕事だよ」
『……』
男の子が扉に手をかけようとした。
すると、どこから声がした。
「帰りな」
はっと目をして男の子が立っていた。
「母ちゃんなのか!開けてくれよ!!あんたの息子の晴太だよ!!」
がたがたがた…晴太くんが必死にドアを開けようとする。
が、開かない。中から鍵がかけられているのだろう。
「オイラなんにも知らなかった。母ちゃんがこんなところで苦しんでるなんて。なんにも分かっちゃいなかった…
母ちゃんが、ずっとオイラのこと護ってくれてたなんて」
「…」
扉の向こうからは声がしない。
「今度はオイラが母ちゃんを吉原から救い出す!今度はオイラが母ちゃんを護る!!」
「だから母ちゃん…ここを開けてくれ!お願いだ母ちゃん…かっ」
「やめとくれ!!!!!!」
「あんたのかあちゃんなんて…ここにはいない。そう言ってるだろ…」
「そんな事あるまい。そんなに会いたくば会わせてやろうこのわしが」
そのとき、男の声がした。見ると、その男は…
『鳳仙!!!!!!』
夜王と言われた男。ここの主人だ。
『逮捕っっ!!!!!』
と飛びかかった私を鳳仙が腕で受け止める。
「なぜこんな所に宇宙警察が…ふん」
私の胸元の宇宙警察のバッジを見て言う。
そして私を飛ばした。
それを私は無事に着陸すると、鳳仙が言った。
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作者名:Kokogi | 作成日時:2020年5月9日 17時