3話 飛ばせるのって便利 ページ4
最近風の噂で聞いたのが、春雨が地球の吉原ってとこでお世話になってるらしいってこと。
だから、そこに行こーと思う。
『出発しんこー!』
隊員たちが「すっげー乗り気じゃん。まぁ、いつものことか」などとほざいてる。
覚えとけよぉう!
うぃーーーーん
がしゃんっ
長い時間との格闘のなか、着いた先は素晴らしい生命の星、地球。
『えっとー、なんか吉原にいくのはどうも難しいみたいだねぇ』
なんでも地下にあるんだとか。
というか…
『暑すぎじゃい!!!!!!』
そう、すっごく暑いのだ。
夜兎にとって暑さは敵だ。ねぇ、分かってる?こんなとこに夜兎の精鋭がわんさかいるわけ?!
『とりま行ってみるか。ねー案内してよー』
隊員のひとりに声をかけると、ええーととても嫌そうな顔をされた。
「アイス食べたいんでパスで」
何言っとんじゃこいつ
『今度たべろォォォォォオ!!!』
ったく、ろくな奴が居ないな。
『ったく、行くよ』
そう言って何とか頑張って着いた。
あ、ここはやっぱ小説の中だから、スイスイ進んでるよ。いやー、とっても便利だよね。
話飛んじゃうけど。
『……暗くね?』
うん、なんというか。ここ夜の街だよね?え??
「おにいさーんこっちこっちぃ〜」
と、なんともおりの中から色っぽい声が漂う。
「ねぇちゃんいい女だね。」
知らないおじさんがその姉ちゃんに話しかける。
あー、こういうとこか!
てかあいつ、もしかしてそういうことをするために…
いやいや!そんなやつじゃないしあいつ!
血に飢えただの兎だし…
「隊長!行きましょう。」
『あっ、そうだね』
隊員に言われてはっとなった。
『じゃ、あんたらはあっち。そっから二手に別れて。私はこっちに一人で行く。いい、油断しないこと』
「「「「「「「はい!!」」」」」」」
それからみんなで別れて捜査をした。
『うーん、いないかぁ』
かれこれ探して1時間。なかなか見つからないもんだ。もしかしたらあっちの方にいたか…
うーんっと首をひねっていると…
ズドーンッッッッッッッッ
衝撃波が続いた。
『ちょ、うそん』
上から瓦礫がいっぱい落ちてくる。
『誰だァァァァァ!!!こんなこと起こしてんのは!上でドンパチですかコノヤロー!一体どんなプレイしてんだ!』
嫌な予感…
とりあえず、ここは危ない。
『あいつら、大丈夫かなっ…』
早く逃げよ……
ドンッ
『いったー!っ危ないで…』
はっと息が詰まった。だってそこにいたのは…
神威だったから。
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Kokogi | 作成日時:2020年5月9日 17時