疲れてきた 3【進撃の巨人】 (ページ34)

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『エルヴィン、鎧が登ってくる』

エ「総員鎧の巨人との衝突を回避しろ！！
　奴に近寄るな！！」

鎧の巨人から距離を起きながら、ソイツの動きを見た

それにしても、奥の四足歩行の巨人が気になる
背中に樽のようなものを幾つか背負っている

恐らく、お荷物運びの雑用係だろうか
何であれ、先程一斉に巨人化したものではないだろう

だとすれば、アイツが私達の接近をライナー達に知らせたのだろうか

…となれば、あの巨人も知性を持っている事になる

予想よりも、敵の規模は大きいだろう

「ウオオオオ！！！」

獣が叫びだした瞬間、２〜３ｍ級の巨人が一斉に走り出した

奴らが先に狙うのは、恐らく馬
馬を守らねば、私達が帰る術はない

１周間でも１ヶ月でも、食料なしに壁の上にいれば飢え死ぬ
虫の息となったエレンを、奪い去れば敵の勝ち

つまり、馬が全滅すれば私達は負ける

まさに今、大型巨人が隊列を組んでいる辺り、私達を外へ逃さない為だろう

エ「ディルク班並びにマレーネ班は内門のクラース班と共に！！馬を死守せよ！！
　リヴァイ班並びにハンジ班は！！鎧の巨人を仕留めよ！！
　
　各班は指揮の下、雷槍を使用しなんとしてでも目的を果たせ！！

　今この時！この一戦に！！人類存続の全てが懸かっている！！
　今一度人類に心臓を捧げよ！！！」

エルヴィンの指示を聞いた者達は、一斉に自分の場所に向かう

エ「リヴァイ、アルミン、A、ウィリアム待て！！
　リヴァイ班、ハンジ班、といったがお前達はこっちだ」

リ「…俺らに、エレンではなく馬を守れと？」

エ「そうだ、そしてリヴァイ隙を見て奴を討ち取れ
　 Aはリヴァイの動きをサポートしろ
　獣の巨人は、お前らにしか託せない」

リ「…了解した
　さっき鎧のガキ一匹殺せなかった失態は…
　そいつの首で埋め合わせるとしよう」

『…了解』

エ「そしてウィリアムは、新兵達へ指揮を取れ
　お前は困難な状況に置いても人一倍冷静だ」

ウ「…はい」

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