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47話_ ページ3

「ゼン、本当に俺たちまでいていいのか?」
「あの人と2人で話したくないんだよ。側近連れてて問題あるか」

「お、ゼン来たか。ミツヒデ達もいるな、入って」
ゼンが扉を開く前に内側から開けられた扉。そこから顔を出すのはにっこりと笑うA。

「失礼致します」

「やあ」

「お久ぶりです。兄上」

本当に久しぶりの再会だが、その雰囲気は穏やかとは言いづらい。
イザナの側に立つAはその雰囲気に苦笑した。

「ミツヒデと木々も一緒か。相変わらず仲がいいんだな」
「………お陰様で」

若干キョトンとするゼンだが、次いで顔を引き締める。

「何故ご帰還を俺に隠すんです?」

「いつ気付くかなあと思って。…お前がどの位この城の事に目を向けているか知りたくてね。元気そうじゃないか、安心したよ」

「兄上もお変わりない様で何よりです」

ようやく笑ったイザナにゼンも表情が緩くなったようだ。


話す2人を横目に、Aはその場を離れた。

「白雪」

カーテンの奥に連れられてきた白雪に小さく声をかける。

「声は出さないで…もう少し待っててね。不愉快な気持ちにさせたらゴメンだけど」

頷く白雪を見て、Aはまたイザナの元に向かう。


「ラクスドまでいっていたんだって?
報告書を見たよ。砦の隊員達が倒れたって。身動きもとれず大変だったそうじゃないか」

「……」

「で?砦の隊員達への処分が報告されていないようだが?」

「処分はしていません

彼らには周辺地域を守る任務があります。今回の件ですでに何日もの間動けず務めを果たせていなかった。これ以上遅らせるわけにはいきません」

イザナはすでに決断している。この件について、どうするか

「ではゼン、お前の管轄からラクスドを先半年、と言いたいところだが3ヶ月外す事にしよう。賊の仕業であっても体制に過失はある。

隊員達をお咎めなしとするなら、お前が処罰を受けろ」

ぐっとゼンが拳を握り締める。

「お前は自分に甘いから、今回のような事で彼らを責めるのが嫌なんだろう?」

「……わかりました」

「Aに感謝しろよ、ゼン。…では次だ」

ザッと開かれたカーテン。

「白雪!?」
驚く白雪。声を上げるゼンと、目をみはる側近2人。

「ゼン、お前達は下がっていい。……忙しいのだろう?」

「兄上…」
言葉に詰まるゼンを笑みを浮かべながら見ているイザナ。

「…では、そうします。…またな、白雪」

数歩歩いたゼンは扉に向けた足をカーテンへ向けた。

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レイ(プロフ) - うさ丸さん» 更新遅くなってすみませんっ!コメントありがとうございます!なかなか続きをかけてないんですが、これは完結まで書きます!まだこういうふうに更新遅くなる日が続くと思いますがこれは書き続けたいと思っていますっ頑張りますっ!本当にありがとうございます!! (2016年5月9日 7時) (レス) id: af1a1b1ac0 (このIDを非表示/違反報告)
うさ丸 - え、消しちゃうんすか!? (2016年5月2日 22時) (レス) id: 93ddfd5243 (このIDを非表示/違反報告)
うさ丸 - 続き気になるっすね!更新頑張ってくださいっす! (2016年5月1日 21時) (レス) id: 93ddfd5243 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 御月刃さん» コメントもありがとうございます!自分なりにこれからも頑張ります!! (2015年9月13日 8時) (レス) id: af1a1b1ac0 (このIDを非表示/違反報告)
御月刃(プロフ) - 続編おめでとうございます!頑張ってください! (2015年9月12日 16時) (レス) id: 7136332561 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイ | 作成日時:2015年9月9日 12時

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