19話 ページ20
ジャキッ
そんな音が聞こえて少し閉じていた目を開ければ潤一郎くんの頭に樋口が銃を突きつけていた
……まだあったのか…!
樋口(しっかりしなさい、私……!)
樋口「…貴方が戦闘要員でないことは調査済みです、そこの彼女が些か予想外ではありましたが貴方には先に死んでもらいましょう、そのあと妹君にもあなたの後を追ってもらいます」
谷崎「あ?」
途端に潤一郎くんが顔色を変え低い声を放ち樋口の方を見る
谷崎「チンピラ如きが……ナオミを傷付けようって?」
そう樋口に言い放ったあと潤一郎くんはナオミちゃんの頭をひとなでしてこちらを向いた
ナオミ「兄様……?」
谷崎「大丈夫だよ、ナオミ」
その時の潤一郎くんの顔はいつもとは違い兄としての優しい顔をしていた
そうすればこちらをちらっと見てから鬼太郎たちの方を見る
谷崎「ごめん、ナオミの事、お願いしてもいいかな?」
その言葉に鬼太郎は呆然としている敦くんをちらりと見てから頷く
鬼太郎「分かった」
それを見て安心したような顔をしてから彼は樋口の方に向き直り口を開く
谷崎「″細雪″」
彼がそう言えば季節外れな雪が降る
樋口(雪……?この季節に?)
ナオミ「!兄様の異能力ですわ……皆さん、こちらに……下がりましょう」
まな「は、はい!」
そう言われたのでまだ少し痛むものの傷はほとんど塞がったため鬼太郎のちゃんちゃんこを体から取りせめてものお詫びに綺麗にしてから鬼太郎に返して人間の姿となる
鬼太郎「もう、傷は大丈夫なのかい?」
『えぇ、もう大丈夫よ』
そうしてナオミちゃんの言うとうり下がれば鬼太郎の髪の毛から親父さんが出てくる
目玉おやじ「A」
『…』
目玉おやじ「今回は流石に肝が冷えたぞい…前も言ったが頼むから無茶はしないでおくれ」
『はい、ごめんなさい』
素直にそう謝れば満足したのかすぐに鬼太郎の髪の毛の中に潜って行った
谷崎「…敦くん、敦くんも下がるんだ、こいつは、ボクが殺す」
そう言えばギリッと歯ぎしりをする潤一郎くん
敦くんもこちらへと下がってくる
そうすれば再び銃を乱射する樋口
それをこちらに当たらないように鬼太郎がちゃんちゃんこで防ぐ
まな「谷崎さん…!!」
猫娘「っ!!」
猫娘とまなちゃんが助けに行こうと飛び出すのをナオミちゃんが腕で制する
ナオミ「大丈夫です、問題ありませんわ」
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作者名:銀岬 x他1人 | 作成日時:2018年11月29日 0時