time sharing house～日常茶飯事～ (ページ39)

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　あ、これ面倒なタイプのやつだ。
前にも同じような場面に遭遇していた俺は、慌ててちゃんへ駆け寄る。
遅れちゃってほんとゴメン！と内心謝りながら。

　「ちゃん！お待たせ！！」

　ちゃんの通う大学の前、門を出たところ。
今日は大学近くにある洋食屋さんのオムライスが美味しいよ、って教えてくれたから一緒に食べに行く約束をしていた。
ちょうどちゃんも大学に用事があるって言っていたこともあって。

　ひかにお昼は大丈夫って断って、朝から楽しみにしていた。
いまでも楽しみには違いないけど、その前に解決しないといけない事案発生、なんてね。

　「大ちゃん！もう、遅いよ」

　「ゴメン。学校出るの遅くなって・・・」

　俺を見た瞬間、ほっとした表情になって。
すぐ怒ってるからね、という態度を取るちゃん。

　待たせてごめんね、お腹すいたから早く行こう、ってちゃんの手を取る。
手を繋ぐというより手首を掴んで、早く早くと急かした。

　もちろん、ちゃんの後ろに居るどこの誰だか知らない男の存在は完全無視。
できれば相手なんてせず、この場から立ち去れるのが一番安全安心。

　なんだけど・・・まあ、そう上手く事は運ばないわけで。