time sharing house～日常茶飯事～ (ページ13)

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　それなりの時間になり、光とふたりで飯を食って。
そのままふたりリビングでゆっくりと酒を飲む。
とはいえ光はまだ帰ってきていない学生ふたりを待たないといけないから、とひと口含んだ程度。

　早く雄也が帰ってこないか、と思って時計を見たけど。
いままだラジオ番組真っただ中だわ。

　「伊野尾と大ちゃんは何時くらいの予定なんだ？」

　ＢＧＭ代わりに点けているテレビ。
俺と光の間には、特に会話はない。
ただ時計を見たついでに、と話を振っただけ。

　「大ちゃんはあと１時間もしないうちに帰ってくると思うけど？いのちゃんは・・・どうかな」

　「どうかな、って」

　「テスト前なのもあって、最近はレポートの資料集めるのに遅くなる日が多いから。今日も結構遅くなるかも、って言ってたし」

　テストにレポート、懐かしい響きだ。
光はまだ学生を終えた直後だから、感覚が残っているかもしれないけど。
俺みたいに数年前ってなると、そんな時期だということも忘れていた。

　いい意味でしっかりと社会人になっているってことだ。

　大ちゃんが帰ってきても未成年だから晩酌に付き合わすことはできない。
伊野尾は確かつい先日二十歳になったはずだから、お酒は解禁したけど・・・あまり飲ませられるタイプではなさそうだ。

　となればやっぱり雄也が早く帰ってきてくれるのが一番なんだが。

　「雄也は？」

　「いつも通りじゃない？特に飲み会が入っているとも言ってはなかったから」

　雄也の帰宅が早いか、大ちゃんと伊野尾が帰ってきて光が本格的に飲める状態になるのが早いか。
どっちにしても誰か付き合ってくれないと、ここへ飲みに来た意味がない。

　「だからいつも連絡してこい、って言ってるのに」

　光の小言は聞こえないフリに限る。