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どうやらハウスのメンバーは、本屋が苦手なタイプが多いみたい。
俺は本読むの好きだし、知念も興味津々。
光もそれなりには読む、って言ってた。
本が苦手組はひと塊になって、邪魔にならないところで待っている。
薮はなにか専門書みたいなの探しに行っちゃったし、圭人は洋書見に行ったみたい。
俺は知念と連れ立って、本棚の間をふらふら。
なにか面白い本はないかな、ってきょろきょろ。
知念が見たそうにしていた本を、取ってあげたりして。
暫くは、平和だったんだけど。
知念が手にした本を、吟味し始めて。
その場で軽く読んでいるのを、横で待っていた。
俺は欲しいって思った本を、すでに決めていたからあとは知念待ちで。
同じ場所に、留まっていたからか。
この場所が意外と店の端っこ、という立地の悪い場所っていうのもあるかもだけど。
急に、近付いてきた見知らぬ男。
誰か近付いてきて、店員かな？と顔を上げた俺と目が合うと。
にたり、気持ち悪い笑みを浮かべて。
一瞬で全身鳥肌が立つくらいの悪寒。
こいつ、ヤバい奴だ。
そう感じたけど、恐怖で身が竦んで動いてくれない。
せめて知念を気付かせて、逃がさないとって思ったんだけど。
こいつの目的が俺なのか知念なのかは、分からない。
分からないけど、きっと知念なら逃げられるからって。
「いのちゃん？」
「知念、逃げて」
俺の様子がおかしいことに気付いた知念が、こっちを向いたから。
短く、相手に聞こえないように告げた。
え？と俺の見ているほうをちらりと見た知念は、身を固くしたけど。
「待ってて、みんな呼んでくる」
しっかり状況を理解した知念は、本を持ったまま男と反対側へと俺の横を抜けて行き。
パタパタ、足音が遠ざかっていく。
俺はなるべく目を逸らさないまま、一歩ずつ下がるけど。
「っ！？」
急に、背後からふわりと抱き締められて。
「離れちゃっててごめんね、いのちゃん」
本を選ぶ邪魔になるから、って近くで待機してるよって言っていた光。
本が苦手組ほど遠い場所に居たわけではなかったみたいで。
知念が走り去るのを見て、急いで駆け付けてくれたみたい。
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晶(プロフ) - ねむりねこさん» どんなお話を想像されていたのかが分からなかったので、つまらなくはなかったかな、と不安が大きく。ですが、楽しんで頂けたのであれば良かったです(*‘∀‘)こちらこそ、リクエストありがとうございました！のんびり頑張ります。 (2019年12月10日 1時) (
レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
ねむりねこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。光くんと薮くんの昔話をリクエストさせていただいたものです。想像していたよりもとてもとても楽しかったです。ありがとうございます。これからもいろいろなお話を楽しみにしています。 (2019年12月9日 19時) (レス) id: e9dda28e54 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - わらわそうさん» ありがとうございます(^^ゞ分かり難い甘やかし方ではありましたが、甘やかすほうも素直じゃないですからね（笑）みんなしっかりいのちゃんの様子も、ふたりの関係も見守っていると思います〜これからも頑張ります！ (2019年12月5日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - 凛瑚さん» こんばんは！年上組＋大ちゃんに甘やかされるいのちゃん、でも光くん一番は不動です（笑）感謝はしていると思うのですよ？素直には言えないだけで。なにより楽しんで頂けて良かったです〜今後も見守って頂ければうれしいです♪リクエスト、ありがとうございました！！ (2019年12月5日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
わらわそう(プロフ) - 更新お疲れ様です！年上組に甘やかされてるいのくんめっちゃよかったです！なにより皆が微笑ましく見守ってて暖かい気持ちになりました(*^^*)これからも応援しております！ (2019年12月5日 8時) (レス) id: 1c0b49b53a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晶
| 作成日時：2019年12月1日 21時
