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白ひげは、それを待っていたのだ。
”智将・仏のセンゴク”
と呼ばれる男の頭脳戦が動き出すのを、じっと待っていたのだ。
この戦争をコントロールするのはセンゴクなのだ。
だが、ここまでもルシアにとっては計算内。
そして、白ひげはルシアの計算内のうちということに薄く笑っていた。
白ひげが目を逸らさずに見るセンゴクは、処刑台のエースの傍らに立っていた。
その処刑台に無断で上がってきたのは、ガープだった。
センゴク「何をしにきたガープ、作戦に異論でも?」
そう聞くセンゴクに、ガープは神妙な様子で答えた。
ガープ「・・・いや相手は海賊、同情の余地はない・・・。
黙れ!よかろう、ここにおるくらい。
悪党に同情はねェが・・・家族は違う!!!
わしゃあどうすりゃええんじゃい・・・・!!!!
エース貴様!!!なぜわしの言う通りに生きないんだ!!!」
そう言ったガープの目には、堪えきれずに涙が溢れていた。
出産に立会い、オギャーと無く赤ん坊だった頃、
ワルガキだった頃・・・
ずっとこの子達の成長を見守ってきた。
そして立派な海軍にして、
自分の手元で命を守りつつ、成長を見守り続けるはずだった・・・
それが・・・海賊として自分の目の前で処刑されるとは。
親代わりの祖父として、海軍としてガープは苦悩し続けていたのだ。
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宇宙 - 続編おめでとうございます!!!!!!応援してますよ!ずっと! (2017年12月23日 15時) (レス) id: d282bcf0d1 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2017年12月17日 22時) (レス) id: a78c622004 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀬良 | 作成日時:2017年12月17日 20時