５４ まじ？ ページ21
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「けどな、私も"無個性"だったんだぜ。」
「オールマイトも"無個性"だった…？！」
オールマイト…って確かNo.1ヒーローだよね。
No.1が無個性？無個性って個性がない事だよね。
まじ？
でも、過去形が使われてるから今は個性ありか？
てか、声違うと思うんだけど。
「あ！いたいた。A！こんなところまで来てたのか！」
「「っ！！」」
颯太に話しかけられた時、緑谷とオールマイトから息を呑む声が聞こえてきた。
「お前が方向音痴なの忘れて…ん？どうしたA。顔色悪いけど。」
そう言いながら、颯太は私の顔を覗き込むように見てきたのと同時に緑谷が姿を出した。
「あ、天宮さん…今の話…聞いてた？」
緑谷が恐る恐る聞いてきた。
緑谷には聞かれたくなかった話しなんだろうか？
「い、いや？き、聞いてないよ？」
「絶対聞いてる時の反応だよね！！その反応！」
何故バレてしまったんだ。私の演技は完璧だったはず。緑谷恐るべし。
「なぁA。今多分芦戸と常闇の試合してるから早く行こうぜ。もう少しでベスト4が揃うからさ、試合ちょっとでも見といた方がいいだろ？」
「そうだね。
緑谷、緑谷が聞かれたくなかった内容なら誰にも言わないし私も忘れるように努力はするよ。」
「ほ、本当？！」
「私は嘘はつかないから。一部の人以外には。」
「一部の人…。」
私の言葉を聞いて緑谷は安心したような心配したような複雑そうな顔をした。
「でもさ、こんな誰でも聞ける所で大事な話をしてるそっちが悪いよね？聞かれて困る内容ならこんなところで話さないようにしなよ。
私以外にも聞かれるかもよ？」
「ｳｯ！」
「じゃあね。」
そう言ってAは颯太と観客席へ向かった。
「お前盗み聞きし過ぎだろ。」
「私のせいじゃないもん。私が気の向くまま歩いているところにあの2人がいたんだもん。不可抗力。私悪くな〜い。」
「2人？あそこには緑谷しかいなかっただろ？」
「…あ。」
そういえば、オールマイトは出てこなかったな。
まぁいいか。
「何でもない。それより三奈ちゃん達の試合終わってるじゃん。勝己と切島の試合やってんじゃん。それももう終わりそう。」
「本当だ。ひと足遅かったな。」
『爆豪エゲツない絨毯爆撃で３回戦進出！！これでベスト４が出揃った！！』
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レナ - 面白い！大好きです！ (2022年11月6日 16時) (
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作者名：ゆずき | 作成日時：2022年10月23日 22時
