【呪術廻戦】例えトリップしても、二人一緒なら乗り越えられる！！ Ⅳ (ページ8)

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episode.158 ページ8

□薫side

また溜息を付かれ、次の瞬間隣に座ってきたのだ。そう、俺の座っているベッドの隣に。待て待て待て、野薔薇さん！？そして混乱中の俺をガシッと抱き締めてきた。

「……………………は？」

釘崎「これで３分の１よ」

アンタ知らないの？と聞いてきた。いや、知ってるけど。なんかAが言ってたし。

釘崎「いーい？こーゆう時は、人の温もりを感じるのが一番よ。友人にそう教えてもらったの」

「してもらったの？」

釘崎「そうよ」

沙織ちゃんだったか。たぶんその子かな。

そしたら、特別にこの野薔薇様が胸を貸してあげようじゃない、と背中をトントンしてきた。

釘崎「口に出せば楽になるわ、聞いてあげる。まぁ嫌ならいいけど。泣きたきゃ泣け、全部出しちゃいなさい」

「………………………………男前すぎやしませんか、野薔薇さんよ」

釘崎「この野薔薇様よ、当然」

やっべぇ、泣きそう。女子、しかも最推しにこんなみっともない姿見せるなんて俺終わってんな。

「俺かっこわりぃな」

釘崎「今更何言ってんのよ」

「…………」

酷くない？ねぇちょっと。

釘崎「別に、ずっとカッコ良くしてたって意味ないじゃない。それに今は私しかいないわ」

泣く気なかったのに、彼女が背中叩くと魔法みたいにぶわっと涙が出てきそうで。まじか、とも思いながらも今はこのやさしさに頼るしか出来なかった。

「……………………ｯ…………ｯｯ………………」

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