【呪術廻戦】例えトリップしても、二人一緒なら乗り越えられる！！ Ⅳ (ページ7)

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episode.157 ページ7

□薫side

泊っているホテルの一室に戻ると、俺は崩れるように座り込んだ。体育座りで膝に顔を付ける。

あ、はは、やっぱ変わらないなぁ。すっごく元気だったなぁ、早苗さん。あれでほんとに８６歳？

今日、会えてよかった。嬉しかった。

……………………けど、寂しかった。

もっと、もっと話したかった。一緒にいたかった。Aも一緒に、早苗さんと笑ってご飯とか食べたかった。

上達した、俺らの料理の腕見せたかった。あの家に来てから、早苗さん色々教えてくれたから。

その他にも、沢山。沢山話したいことがあった。きっと、１日じゃ話し足りないかもなぁ。

そんな時、この部屋のドアがノックされた。

誰だ、と思いつつ目隠しをして穴を覗くと…………野薔薇がいた。任務関係か？それとも何か不具合があったか？とりあえずドアを開けた。

釘崎「……………」

俺を見て、黙る野薔薇。なんか不機嫌？いや、無言で見つめないで。

「………………………どったの？」

釘崎「……………」

そして、俺の腕を掴み部屋に入ってきたのだ。

「えっ何何何何！？」

そのままベッドに座らされる。ちょっと待ってどゆこと！？

そして、目隠しを強引に外され両頬を思い切り掴まれた。

釘崎「あんた、今ひっどい顔よ」

朝からおかしいと思ったのよ、と怒っている様子。え、そんなおかしかった？

釘崎「はぁ、ほんっとアンタら頼らなさすぎ。頼るのが下手くそ。自分の事なーんも言わないし。まぁ全部言えとは言わないわ、けど頼りなさいよ。それとも何？そんなに私達信用してない訳？」

あー、いや、そういう訳では……といいつつも、図星であるため何も言えない。アンタら、という事はAもか。まぁ事情が事情だもんな。

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