episode.107 ページ7
◇貴方side
いつも、五条さんはお風呂上がりの私の髪を乾かしたがる。
五条「A〜こっちいらっしゃい♪」
左手にドライヤーを持ち、ソファーに座る自身の目の前に座るよう示す。
背中を向けて座ると楽しそうに鼻歌を歌いながら私の髪に温風を当てて触れてくる。
最初は緊張していたけれど、今はもう慣れてしまった。こんなにやりたがるのは、初対面の時のが原因？五条さんが折角乾かしてくれようとしていたのに、私が泣いちゃったから。……なのだろうか。
五条「僕、Aの髪凄く好きだよ。サラサラで触り心地いいもん」
まぁ、楽しそうならいいや。
家入『はぁ？そんなの、抱き付いて『悟』って呼べば一発だろ。そうすればアイツの理性は粉々に砕け散る』
今日、硝子さんに言われた言葉がずっと頭の中でぐるぐるしている。そもそも心の準備なんてちゃんと出来てない。ゆっくりでいいって五条さん言ってくれたけど、このままだったらビビッてずっとこのままかもしれないし。
五条「A！」
「え？あ、はい」
五条「何かあった？今日。ず〜っと上の空じゃん」
そう、だったかな。原因は分かってるけど。心配されてしまう位だったのか。気が付かなかった。
五条「高専で何かあった？何か言われた？」
「あ、いえ、大丈夫です」
五条「ほんと？」
「はい」
納得いってない様子の五条さん。乾かし終わった髪をいじりながら私の顔を覗いてくる。
「お風呂、行かないんですか？」
行く、そう頷いて風呂場に向かっていった。
「……」
悟、さん……
悟さん……
言えるだろうか、面と向かって。けど、覚悟を決めなければ。明日は五条さ……悟さんは休み。私も何もないから、今日、だよね……
「……」
お風呂のシャワーの音が、聞こえる……へ、変態じゃないよ！！決して！！断じて！！
「ｻ……ﾄ……ﾙ……さん……」
あぁもぉ！！私の馬鹿ぁ！！恋人だろぉ！！ちゃんと心の準備します宣言しただろぉ〜〜！！
頑張れ私！！負けるな私！！
五条「やっぱり、」
ﾋｮｪ……！？
いきなり後ろから声を掛けられ一瞬心臓が止まった。
五条「硝子に何か言われた？」
「ア、イエ……」
出てくるの早すぎませんか！？しかもペアルックのパジャマ！！私も着てるけど！！
．
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ゆな(プロフ) - しろりんさん» いつもコメントしてくださりありがとうございます、しろりんさん！どちらの実家も一筋縄ではいかなそうですからね。たぶん五条家の方は何か言われても力技で解決かな？ (2023年4月10日 20時) (
レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - このお話も修正お疲れ様です！五条先生の夢主ちゃんへの愛がスゴすぎる…。家に挨拶するって言ってたけど…ホントになにする気だろ…？(๑´^`๑) (2023年4月10日 20時) (レス) @page50 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - しろりんさん» 本当だぁ！？教えてくださってありがとうございます！！実はこっちも修正したいと思っていたんですけど余裕がなくて……余裕が出たら絶対直します！！ (2023年1月10日 18時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - よく見たら、悠仁くんの名前１〜３まで全部悠二になってますね...私はこのままでいいですけど...。 (2023年1月10日 17時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - しろりんさん» 申し訳ありません！！すぐに直します！！ご報告ありがとうございます！！ (2022年2月20日 9時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆな
| 作成日時：2021年7月23日 18時
