episode.3 ページ3
◇貴方side
その日の事は鮮明に覚えている。
遂に、目標であった犯罪組織を葬ることが出来て、その後処理に片が付いた。その労いで降谷さんがちょっとお高い料亭に私含め公安の部下達を連れてきてくれたんだ。
皆さん精神的にもお疲れだから、お酒が進むわ進むわ。く〜!と生を一気飲みする人やら顔を真っ赤にする人やらがいて。羽目は外していいが外しすぎるなよと言われただろう。いいのか。
私はお酒を飲めないから、めちゃくちゃ美味しい料理を頬張って感動していた。
降谷「お前はほんと美味そうに食べるな」
「美味しいからです、これなんか絶品ですよ!」
また連れてきてくださいね!と言いながらフグ刺しを頬張った。ちゃんと食べ終わってから喋れと言われてしまったが。
「えっ、風見さん飲み過ぎですって」
あぁ、隣に座ってた風見さん撃沈。周りを見渡しても数名が気持ちよさそうに寝息を立てている。
「(……あれ?)」
ついさっきまで喋っていた降谷さん、静かすぎやしませんか。そう思いつつ彼の方を向いてみる。
あぁ、これは……
机に頬杖を付いて目をつぶっていて。頭揺れてますよ大丈夫ですか。あぁもぉ。
「上からの愚痴・4徹・お酒の3連続ヒット」
これはもうお開きにしましょう、とまだ生き残ってる人達でタクシーと代行を呼びつつ降谷さんを起こそうとするも全然起きてくれなくて。あ、目が開いた。と思ってもたぶん頭覚醒してないかこの様子じゃ。
私降谷さん送ります、と彼をタクシーに突っ込んで、私も乗った。
じゃあまた明日、と先輩方と別れたのだ。
そう、これが間違いだったんだ。
「降谷さーん、着きましたよー」
タクシーから降りて、すっごいタワマンにビビりながらも酔いがさめてなくて半分意識戻ってない彼に聞きながら部屋に到着。
ん。と鍵を渡され、仕方なく玄関を開ける。
玄関に入ったら、座り込んじゃって。はぁ、としゃがみ彼の靴を脱がせた。
そしたら、天地がひっくり返った。
あれ……?なんで、目の前に降谷さんの顔と、天井が見えるのだろうか。
そして、唇を奪われたのだ。
彼の飲んだ酒の味と、上手い彼のキスに酔わされた。
そして__
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ゆな(プロフ) - あやたろうさん» とっても嬉しいコメントありがとうございます!喜んでいただけて良かったです! (2022年10月4日 7時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
あやたろう - とても素敵で分かりやすくまとめてあって、一気に読んでしまいました!たのしかったです!! (2022年10月3日 22時) (レス) @page9 id: bb6d3269b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆな | 作成日時:2021年10月1日 14時