【呪術廻戦】もう既に獄門彊に人が入ってた件。２

episode.90　拾壱 ページ40

◇貴方side



呪力で強化した足で一番前に移動する。うげぇ、もう全部張り巡らされているじゃないか。何だよこの気持ち悪いのは。


そして、私の担当する３両にはもう既に糸を張り巡らせている。伸びればすぐに切り落とされる。



？「何故君がここにいるんだ」



走行ルートにいきなり立ちはだかった人物。あっぶないな目の前に立つな。と思ったら、見た事あるな。あの、柱と言われていた人物。確か、煉獄だったか。とても声が大きくて暑苦しそうな人。


「何故？乗る必要があったからだ」


煉獄「どう言った意味で？」


この、糸を張り巡らせている私の術式に警戒をしているようだ。呪力を持っていない者達は、この人間業とは思えないこの力に警戒をしても不思議じゃない。


「人探しだ。それより、これは？」


これ、とはこの気持ち悪い肉だ。私の事を知りたいようだけど、そんな事をしている暇ではないと分かっているようだ。そんな時、



？「ぎゃぁぁ”ぁぁぁあぁ”ぁ”ぁぁぁぁあ”ぁぁぁぁぁ”ぁあぁぁぁぁ”ぁぁぁぁｯ！！」



そんな悲鳴と共に揺れる車内。これは……誰かが何かしたか、私達の攻撃に誰かが反応しているのか。


煉獄「……恐らく、この汽車自体が鬼となったのだろう。鬼は首を特殊な刀で切り落とさなければ倒せない。見た所持っていないようだから我々で何とかしよう。この乗客は……任せてもいいだろうか」


「あぁ、傷一つ付けないさ」


まさか任せられるとは思っていなかったが、それだけ危険な状態なのだろう。我々はここから全員避難することは出来ない為まぁ簡単に言えば乗客全員が人質となった事に変わりはない。鬼の食事は人間らしいからね。


では、と光のようなスピードで消えていった。


さて、お仕事だ。何とかしてくれよ、煉獄。


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