episode.82 参 ページ32
◆五条side
彼女の糸に囚われた彼ら。足掻いてはいるけれど、そんな事をしても余計絡まって絞まっていくだけだ。そのままだと腕落とすぞ。馬鹿かよ。
そんな時、Aがピクリと動きを止めた。そして、勢いよくしゃがみ地面に耳を当てる。これは、足音を聞いているのか。
基本呪術師は呪力を頼りに周りを把握する。でも、目の前の二人には呪力を全く感じられない。だからこそ、この方法を取ったのだろう。
すぐに立ち上がったAは、パーカーのポケットから武器庫呪霊を取り出し、そして刀を2本出した。
彼女は、「装備して」と一本ずつ渡してきた。でも、傑は躊躇っているようだ。「罪人である私に持たせていいのかい？」といった顔だ。
そんな彼に、Aは手を彼に伸ばす。しゃがんで、と言っているようで傑は彼女の前にしゃがみ込む。そして、彼の唇に優しくキスをしたのだ。
信じてる、そう言っているのだろう。君には敵わないな、諦めた顔をしていた。てか、ずるくない？傑だけなんて羨ましいな、という気持ちで傑の隣に並びしゃがんだ。Aは笑いつつ同じくキスをしてくれた。
それから、彼女は右手の親指と人差し指の間に糸を張った。めちゃくちゃぷるぷる震わせてるんだけど。めっちゃ躊躇ってるって事は……あぁ、そういうことか。
「いーよ、Aが完璧に治してくれるなら」
貴方「絶対傷なんて残さないくらい完璧に治す。命にかけて」
分かるよ、こんな御尊顔傷付けるなんて躊躇って当然だよね。けどさ、顔がガチなんだけど。怖いんだけど。命かけるとかやめてほんと。あー泣きそうにならないで、お願いだから。
僕と傑に切り傷を付けてから、砂埃を巻き上げ彼女含めた僕らにかける。これで完成？
これは、僕達の本来の力量を分らせない為のカモフラージュなのだろう。永年の勘というやつか。さすが忍者。
そして、足音が聞こえてきてどんどん大きくなってきたのだ。
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ゆな(プロフ) - 陽さん» コメントありがとうございます。気付かず申し訳ありません、すぐに修正します！ (2022年1月25日 8時) (
レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
陽(プロフ) - 初コメ失礼します！いつも楽しいお話をありがとうございます！一つ気になった事がありまして、「宇随」ではなく「宇髄」です。鬼滅の刃での最推しですので、読んでいて少し気になってしまいました…細かい所で申し訳ありません…訂正することも考えて頂けると幸いです。 (2022年1月24日 21時) (レス) id: 9d67b7c326 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。わぁ、喜んでいただけて嬉しいです！明日更新しますのでお待ちを！ (2022年1月20日 11時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 鬼滅の刃とコラボものすごく最高です✨更新頑張ってください。続き楽しみにしています。応援しています😉 (2022年1月20日 11時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - 玉ねぎさん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえるなんてとっても嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！ (2022年1月19日 20時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆな
| 作成日時：2021年12月24日 11時
