【呪術廻戦】もう既に獄門彊に人が入ってた件。２

episode.61　Happy New Year！！ ページ11

◆五条side



『はっ、そんな事も分からなかったの？アンタの味方なんてはなっから一人もいなかったのよ。ほんと、憐れで可哀想な女ね』


『そ、んな……』




彼女が今見てるのは、丁度今の時間帯にやっていた特番。因みに今は再現ドラマの場面だ。何となくでテレビをつけて興味を持ったのだろう。けど、つまらなそうだ。


「女って怖いね」


貴方「それ、私もその分類に入る事をお忘れなく」


「いや、Aってそういうドロドロ感嫌いでしょ」


貴方「まぁそうね。あ、みかんなくなっちゃった」


今僕達はテレビの前についさっき設置したこたつの中。最初に僕が入って、Aを引きずり込んだ。因みに僕とこたつの間ね。いや〜あったかい。




『さ、お前はもう用済みだ』


『えっ……』




貴方「あ、あの女捨てられた」


「怖いね〜、浮気ばっかしてっからだよ」


ね〜、と最後の一個になるみかんの皮を剥きながら興味なさそうに言ってくるA。


「僕らは浮気しないから安心してね」


貴方「別にしてもいいよ」


「えっ…」


貴方「でもしたらどうなるか分かってるよね？」


怖いよAちゃん。その術式の糸仕舞って。半殺しじゃ済まされないってもう分かってるから。てか最初からする気ないから。Aしか見てないから。


僕らは一途だよ、と頬に口付けると満足したような顔をしていて。僕の口の前にさっき剝いていたみかんの一房を出してきたからパクリと食べた。うん、ちょっと酸っぱいかな。でも丁度いい。




夏油「歌合戦見ないのかい？」



良い匂いと共に来た傑。その匂いの正体は蕎麦だ。そう、今日は１２月３１日。あと数十分後には次の年が始まる。


ここに座ってたら悟がお蕎麦食べれないでしょ、とAは退こうとするが勝手に手がAを捕まえ彼女は脱出できない。こぉら、と傑に怒られつつ最後の一つであるみかんを口に突っ込まれそのタイミングで脱出されてしまった。


おそばが延びちゃうでしょ、とぷんぷん怒っているようだ。けどそんな所も可愛いんだよなぁほんと。



そして、テレビではカウントダウンが始まった。



『３』


『２』


『１…』




『ハッピーニューイヤー！！』



はっぴーにゅーいやー？と分からなかったようだけれど、その後にあけましておめでとうございますと言っていた為に理解したらしい。


夏油「あけましておめでとうございます」


傑に続いて挨拶。そして、今年初めのキスで迎えたのだった。


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