episode.39 ページ39
◆夏油side
次は、彼女が現れた。本当に一瞬だった。そして、彼の目の前に立っていて、彼の首にはクナイが付きつけられていた。彼も私も一歩気が付くのが遅れたから、きっと彼女が本気ならもう彼はこの世にはいなかっただろう。さすがだね。
というより、見ていたなら助けてほしかったな。酷いご主人だ。
貴方「それで、アンタ誰」
不知火「お、お初にお目にかかります、小太郎様……」
彼は、Aに用があって来たのだそうだ。
不知火「我々不知火家は以前、風魔一族という名前でございました。我々は末裔でございます」
成程、事情があって名前を変えたのか。風魔一族は滅んだとされていたけれど、そういう事だったのか。
そして、彼はAに屋敷に来てほしいと言ってきた。彼女は、もう任務は終わらせてきたらしい。私に目を向けてきたけれど、私は笑って返した。私には何かを言う権利はないよ。彼女は向かう事を選び、伊地知の運転の元屋敷に赴くこととなったのだった。
まさか風魔一族がここで出てくるとは、彼女が来て余り経っていないけれど……ご先祖様が現れたんだから大騒ぎだっただろうね。
伊地知「こ、こんな山奥でしたっけ……?」
不知火「向こうは仮、こっちが正式な本家ですよ」
何だか、懐かしそうな顔をしているA。きっと知っている場所だったのだろう。江戸時代にここはどんな場所だったのか気になるな。
そうして着いたのは、大きな屋敷。質素、という言葉が似合うかな。
不知火「我々は、小太郎様の姉君、希代様の家系に当たります」
貴方「確かに、姉上に似てるなと思ってたよ」
そしたら姉妹であるAとも似てるのかなと思ったけれど、あまり似ていないような気がするな。そんな私の疑問に気が付いたようだ、彼女は「姉上とは腹違いの姉妹なんだ」と。なるほどと納得してしまった。
部屋に通され、お茶を出された。何だか、仕草がとても綺麗だと思った。家だとそんな事なかったし、むしろ悟と一緒で行儀が少し悪いと思うが。きっと教育されたんだろうな。そこら辺も悟と一緒か。
貴方「それで、どんな話をしてくれるのかな」
不知火「我々は、明治時代に風魔の名を隠しました。ですが今回の件で、7代目風魔小太郎様が復活なされました。今こそ、我々風魔がまた表舞台に立つ頃かと」
ふむ、これは風魔家当主を彼女に努めてほしいという所かな。
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ゆな(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。実は、五条悟と夏油傑ダブルにしようと思ってるんです。申し訳ありません。 (2021年12月23日 7時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ゆなさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています。 (2021年12月23日 2時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - threelillyさん» お気になさらず!ご報告ありがとうございます! (2021年12月14日 13時) (レス) id: ccfc63a9dd (このIDを非表示/違反報告)
threelilly(プロフ) - ごめんなさい!スクロール左手でしてたら低評価のところを触ってしまいました。取り消しができないのでコメににて失礼します。 (2021年12月14日 13時) (レス) @page40 id: b1e8cf5f33 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 黒猫。さん» コメントありがとうございます。わぁ、嬉しいです!これからも可愛い夢主ちゃん書けるよう頑張りますね! (2021年11月22日 9時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆな | 作成日時:2021年10月31日 8時