episode.122 ページ20
◇貴方side
テレビの前にあるソファーに腰を下ろした。
後ろの奥からはシャワーの音が聞こえる。
え、違うよ？変態じゃないからね？ほんとに。
はい、ということで唱えましょう。焦りこそ最大のトラップ。リピートアフターミー？
赤井「テレビ、付けてもいいんだぞ？」
「ちょｯ！？背後から来ないでくださいよｯ！！心臓飛び出しますよｯ！？」
赤井「そしたら戻してやるから安心しろ」
「なｯ！！」
そういう話じゃないんですよ赤井さんｯ！！
てか早くない！？お風呂！？
赤井「ククッ、君は本当に面白いな」
「……面白がらないでくださいっ！！」
赤井「悪い悪い」
そう言いながら頭を大きな手で撫でてくれる。
ちょっとやめてよ照れちゃうじゃん……
そんなことを思っていると、彼は私の隣に座ってきた。
赤井「なぜ逃げる」
「赤井さんが悪いんです」
赤井「ご機嫌斜めか、俺のhoneyは」
「……」
赤井「ククッ、機嫌を直してくれないか？」
「……」
赤井「……？」
「……赤井さんは、いつまで日本にいるんですか？」
赤井「ん？あぁ言ってなかったな。長期滞在する事になったんだ」
「……え？」
赤井「許可を上から貰って、日本関係の仕事を全部もぎ取ってきた。だから任務か何かで向こうに呼ばれない限りは日本にいるよ」
「ほ、ほんとにっ！？」
赤井「あぁ」
「嬉しいです……そっか、一緒にいれるんですね……」
赤井「俺も嬉しいよ」
「ふふっ」
嬉しい。
ずっと赤井さんといれるんだ。
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作者名：ゆな
| 作成日時：2019年11月18日 11時
