episode.116 ページ14
◇貴方side
何でこうタイミングが悪いの……
なかなか終わらない仕事の山と、私指名の手術。
そして数日前に赤井さんが退院して一時アメリカに戻らなければならなくなって。
嫌だ嫌だと駄々をこねながらジョディさん達に飛行機に押し込まれていった。
やっと仕事に片が付いた頃には彼は海の向こう。
なんというか、運がない……
あれから、APTX4869の解毒薬を完成させるために哀ちゃんは奮闘中。
コナン君も協力するためにこの病院に通っている。何でも、データが欲しいんだって。
ベルねぇと、希代ねぇは刑務所へ。でも、刑は軽くなるらしい。
さて、私も動きましょうかな。
カランカラン、そんな音を立ててとあるお店に入った。喫茶店ポアロという店だ。
安室「いらっしゃいませ」
「こんにちは、安室さん」
安室「こんにちはAさん！従兄妹の皆様も」
閉店間際のため、中にはお客はいない。
「実はね、会わせたい人達がいるんだ」
安室「会わせたい……人？」
すると、従兄弟の四人が顔の変装を一斉にはずした。
安室「ｯ！？」
諸伏「よっ！ゼロ！」
松田「久しぶりだな」
安室「ｯ……おｯ……お前らｯ……」
萩原「なになに〜？泣いちゃった？」
伊達「ははっ、大丈夫か？」
「はいティッシュ」
安室「泣いてないｯ……」
ふふっ。会わせられて良かった。
「じゃあ、私は仕事戻るね」
安室「Aｯ！！」
「ん？」
安室「ありがとうｯ！！本当にｯ！！」
「いえいえ」
ポアロの扉を閉めると、OPENの札をくるっと反対の面にしておいた。
「よぉし、仕事頑張るぞぉ！」
あの山ほったらかしで来ちゃったからね。
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作者名：ゆな
| 作成日時：2019年11月18日 11時
