episode.7 ページ7
◇貴方side
金堂「さ、ここが僕の部屋だよ。ここに座って、ワインを持ってくるから」
そう言ってワインとワイングラスを持って私の横に密着して座った金堂。
金堂「さ、飲もうか」
そう言って年代物のワインを良い音を立てて開ける。え、これ美味しそうなワイン。こいつワイン選ぶセンスはあるじゃん。けど度数高いけどね。私を酔わせる気かよ。
金堂「さ、どうぞ」
「ありがとうございます」
金堂「どう？初めてのお酒の味は」
「ん、ちょっとのどが熱い感じがしますけど、美味しいです！」
金堂「そうか！まだあるから好きなだけ飲むと良い！」
「……やっと効いたか」
さっき間で横に座っていた金堂は、今はもう夢の中。グラスに忍ばせた睡眠薬がやっと効いてくれた。
「さーてと、スマホは……」
ドレスの中に忍ばせておいた手袋をはめ、金堂のポケットに入っていたスマホを取り出し操作する。
「これか」
端末を差し込みコピー。部屋の机においてあったノートパソコンも解除して中を覗くと、お目当てのフォルダーが見つかった。もちろんこっちもコピーさせてもらった。
「ほんとこれ便利よね、コピーした形跡を残さないんだもん。……よっしゃ終わった！」
そこでおねんねしている金堂は、そこら辺にあった紐で縛り上げて部屋を後に。
Prrrrrrrr..........Prrrrrrrr..........
「零、終わった」
零『了解、ターゲットは』
「お部屋でぐっすりだったからぐるぐる巻きにしてきた。さっき見つけた警視庁の連中に回すよ。
てかそもそも何でこんなとこに居るの？警視庁が」
エレベーターに乗ろうとしてた時見つけたんだよね。スーツでサングラスしたニコチン野郎を。
零『あぁ、そこの主催者の所に脅迫状が届いてな』
「脅迫状？あぁ、なるほどね」
零『お前はもう戻って良いぞ』
「はーい」
ここには色々とお金持ちな人達がいらっしゃる。まぁそういう人って色々と抱えていらっしゃるじゃない？脅迫状ってあるあるじゃない？自業自得って感じだよね。ま、ご愁傷様。
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作者名：ゆな
| 作成日時：2019年9月18日 9時
