命にかえても…2【ハイキュー×鬼滅の刃】

84輪 ページ38

しのぶside

Aが負けるはずないと


どこかでそう思っていた


しかしその思考は音を立てて崩される


Aさんの体を貫通する刀と腕


それを見て私は鈍器で頭を殴られたような


ショックが全身をつらぬく


し「…っ…」


声が上手く出ない…やっとの思いで


し「Aさん！！」


Aさんのの名前を呼んでAを庇うように


私達は立った


し「Aさんっ…」


私はAさんを抱き抱えると


Aさんの体にぽっかりと空いた大きな穴が

嫌でも目に入る


そして、私は溢れる涙を手で拭おうとすると


目に入ったのは


Aさんの血で真っ赤になった自分の手


そして、手だけでなく自分の羽織や隊服にも


Aさんの血が付着し赤色に染まっていく


私は急いでAさんの脈を測ると


微かに感じる脈うつ感覚


し「…っ…Aさんっ！しっかりしてください！」


私が貴方の華の呼吸 捌の型 天華之治癒 が


使えていたら、私は迷わず使ったのに…


お願いです…Aさん


死なないでください…


貴方を待っている人がまだいます…


それに大事な人が居るんでしょう？



炭治郎side

Aさんの体に貫通する刀と腕


その光景が大正時代の時の煉獄さんのことが


フラッシュバックする


また俺は何も出来ずに


目の前で煉獄さんのように


Aさんを失ってしまうのか？


俺たちは急いでAさんの元へ行き


Aさんを庇うように刀を構える


善「なんで、首斬ったのに死なないんだよぉぉ」


蒼「あれ？言ってなかったっけ？」


紅「それは華柱にしか言ってないだろ」


蒼「そうだっけ？まぁ、僕達は双子なんだよ」


前に俺は上弦の陸と戦った


その時確か…


炭「双子？まさか…」


蒼「そう…僕達を同時に斬らないと死なないんだよ？」

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