どうしたいの？ ページ42
「聖母マリアにでもなるつもり？」
息も耐えだえで皆んな疲労困憊の中、杏が鋭い声でAに詰め寄る。タッタは、杏さん！と止めに入るが杏には届かない。
「甘いのよ、貴女。そんなことじゃここで生きていけないわ」
杏の声色は鋭いが言っている事は助言のような心配のようなそういう内容だった。
Aはそのチグハグさに優しいなと思い、困ったような顔で笑った。
「…貴女は生きたいのか死にたいのか分からない。出国に興味がないような態度でそのくせ人の事は助けようとする。貴女は…Aはどうしたいの？」
杏が少し眉間に皺を寄せそう聞く。
「私は…分かんない、帰って会いたいと思うような人はいないし。思ってくれるような人もいない。でも、目の前で人が死んでいくのが辛い…」
帰りたいけど帰ってもどこに行けばいいのか分からない。どうすればいいのか。お兄ちゃんはもういない。
「…もっと自分を大事にしなさいよ」
苛立ったように、しかし悲しそうな顔でそう吐き捨てるのだった。
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かえで(プロフ) - おこめさん» えー！ありがとうございます！見ていてくださってたんですね。めちゃくちゃ嬉しいです…！今後ともよろしくお願いします！ (2023年2月20日 23時) (
レス) id: 8a349644e1 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - かえでさん初めまして！いつも楽しく拝読させていただいております！更新頑張ってください。陰ながら応援しております^ᴗ͈ˬᴗ͈^♡ (2023年2月20日 22時) (レス) id: 9157f8724a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かえで | 作成日時：2023年2月8日 19時
