アリス ページ5
滞在何日目かで色んなことを知った。ビザが切れると死んでしまうこと。ゲームには難易度があること。…この国から逃げる術がない…こと。
今夜ビザが切れる。
ゲームが開催されるマンションに出向くとすでにたくさん人がいた。屈強そうな大きな体の男の人、まだこの状況がよく分からず不安そうにしてる帽子を被った青年、女子高生…。
隅の方で1人佇んでいるフードを被った銀髪の人。
なんか、見たことある…ような。
「おい」
いきなり声をかけられ少し吃驚する。
「ガキに足引っ張られるのはごめんだ。お前も生き残りたきゃ置いてけよ。」
見た目からしていかにもな厳つい男に吐き出すようにそう言われる。
「…大丈夫です。あなた方に迷惑かけるつもりはありません。それに…これは♠︎のゲームです。協力型じゃないはずだし…」
ミナトと繋ぐ手にぐっと力がこもる。
「どういうことだ?」
その声に振り向くと、
金髪の彼と行動を共にしてる端正な顔立ちをしてるアリスと呼ばれていた男がいた。
厳つい男は鬼ごっこに備えどこかに行ったようだった。
おい、あんまり首を突っ込むな。金髪の彼もそう諭しながらこちらに向かってくる。
「えと、トランプのマークがゲームの種類…♣︎が協力、♠︎が体力型、♦︎が頭脳戦、❤︎が…1番やっかいだと聞きました…。」
途中出会った胡散臭いハットを被ったおじさんに教えてもらったことだが、嘘はつかれてないはず。
「トランプのマークがゲームの種類…数字は?」
「難易度です。」
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かえで(プロフ) - おこめさん» えー!ありがとうございます!見ていてくださってたんですね。めちゃくちゃ嬉しいです…!今後ともよろしくお願いします! (2023年2月20日 23時) (レス) id: 8a349644e1 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - かえでさん初めまして!いつも楽しく拝読させていただいております!更新頑張ってください。陰ながら応援しております^ᴗ͈ˬᴗ͈^♡ (2023年2月20日 22時) (レス) id: 9157f8724a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かえで | 作成日時:2023年2月8日 19時