10.貴方side ページ11
授業が終わって次は対面式。正直、めんどくさいんだよな〜。
体育館の片付けで今日は部活できないし。家に帰っても1人だし。しゃあない。今日の晩御飯はご馳走でも作ってやるか。あのシスコン探偵のために。
美咲「あっ、ねえ聞いた?今日の対面式、最後に余興があるらしいよ」
A「余興?去年もそんなのあったっけ?」
美咲「ううん。なんか生徒会長が急遽付け加えたんだって。それがね、その余興、うちのクラスの黒羽君がやるらしいのよ」
美咲は興奮した口調で言った。
黒羽君が余興ね〜。でも、意外。昨日今日見てる限りでは、黒羽君そういうのやりたがらなそうなのに。
美咲「でも、何やるのかな?歌?ダンス?一人芝居とか?」
A「マジック…」
私は無意識のうちに呟いていた。美咲の「え?」という声で我に返る。
A「マジックっていうのもあるんじゃない?」
美咲「そう言えば、前にこの学年にプロも顔負けのマジシャンがいるって聞いたことある。それって黒羽君のことかな?」
A「さぁね。でもだとしたら…」
今度は何を見せてくれるのかしら?奇術師さん。
美咲「A、あんた変よ。さっきからニヤニヤして」
A「嘘?ニヤニヤしてた?いや、黒羽君の余興楽しみだな〜って」
美咲「そうね!ビデオでも撮っとこうかな」
母さんが “knight” と呼んでいた伝説のマジシャン、黒羽盗一の息子、黒羽快斗。
見せてもらおうじゃない。10年前、私を光に誘い込んでくれたあなたのマジックが、一体どこまで腕をあげたのか。
あなたは私が “knight” と呼ぶに相応しい人なのかどうか。
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魔理沙 - 続きが気になります!更新無理のない範囲で頑張ってくださいね! (2019年5月4日 7時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - 早く続きが読みたいです!きゃー(ハート)(≧∇≦) (2017年7月29日 18時) (レス) id: c869ec7dba (このIDを非表示/違反報告)
千織(プロフ) - 欠月さん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年5月4日 23時) (レス) id: 5dae7a5f95 (このIDを非表示/違反報告)
欠月(プロフ) - 面白かったですッ!これからが楽しみ/// (2017年5月4日 20時) (レス) id: 3f5aeeaaec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千織 | 作成日時:2017年5月4日 19時