朝【izw】 ページ36
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朝、起きる。
…隣にいた温もりは、もう、いない。
彼氏の拓司くん。いや、元、彼氏？
数週間前に別れた。
勝手になぜ別れたか話すけれど、
寂しかったから。
それだけ？って思うかもしれないけれど、
すごく、寂しかった。
…彼氏の拓司くんは有難いことに人気者だ。
週に何回もテレビに出てるし、QuizKnockの編集長、CEOだって務めている。
そんな忙しい中、勉強だってしてるし、
彼女に時間を使う余裕なんてなかったんだと思う。
同棲、一応してた。
けれど私が寝た後に帰ってくるし、
私が起きる前に行っちゃう、
2人で寝ようって約束したダブルベッドだって、
いっつも半分しか埋まらない。
寂しさを埋めてくれるものなんて何にもなかった。
LINEだってあまり既読つけないし、つけたとしても既読スルー。Twitterはずっと見てるのに。
もう私ばっか好きで、孤独感じて、つらくなって馬鹿みたい。その度に別れようかな、って思った。
でも私にそんな事できる勇気なんか無い。
…この前、久々に拓司くんが1日の休みが取れた日、
私は勝手にデートに行くのかと思ってた。
当日、
izw「あ、今日クイズ大会二件くらい行く。
だから一日中家いないかも。」
久々に交わした会話がこれだった。
『あ、あぁ、、じゃあ頑張ってねクイズ王、いってらっしゃい』
笑顔、崩さずに言えたかな。
クイズ王、と嫌味たっぷりに言った、
izw「あんがと。行ってきますわ」
何も気にしない素振りで拓司くんは家を出て行く。
そのあと、泣いた。たくさん泣いた。
＿その日から1週間くらい経ち、私は考えに考えた末、
置き手紙を書き、LINEを送った。
拓司くんへ
いつもお仕事お疲れ様。忙しいのに何もしてあげられなくてごめんね。
＿拓司くんがいないこの部屋、ベッド、生活は孤独でした。同じ家なのに会えない寂しさがありました。
でも「会いたい」なんて言ってしまえば、きっと貴方は
困るのでしょう。
我が儘ばっか思う自分に嫌気がさします。
なので、別れましょう。今までありがとう。大好きでした。
と書き、密かに閉じる。
下手な小説家が書いた文章みたい、って一人で微笑する。
LINEでは、
＿拓司くん別れよう。本当にありがとね。
と送った、それでよかった。
なのに目から大きな雫が邪魔してくる。
これでいいの、と自分を一喝し、まとめてあった荷物を持ち家を出た。
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さゆ(プロフ) - あんのうん。さん» なるほど！！私自身もこのアプリをよく知ってるわけではないのでよくわからないのですが()、森本のところは(名字)と書かせていただこうかな、と思います。 ご丁寧にありがとうございます( * . .)" (8月19日 1時) (
レス) id: 5fb9c3c530 (このIDを非表示/違反報告)
あんのうん。 - 投稿お疲れ様です！！一つお伝え（？）したいことがございまして、苗字変更をしても元の「森本」から変更されません（）いきなり申し訳ないです！！（土下座） (8月18日 14時) (レス) @page14 id: 3e8f4c5a1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さゆ | 作成日時：2023年7月27日 18時
