〇〇しないと出られない血鬼術 肆

伊之助と初夜【リクエスト】 ページ21

特殊設定、原作より10年後


【伊之助と初夜をしないと出られない部屋】


私と伊之助が夫婦となって数年が経つ。


私と伊之助が体を交えたことは一度ともない。


と言うのも、だ。

私たちの結婚の儀の後、周りが伊之助に酒を浴びるように飲ませ酔い潰れてしまったのだ。

それからなんとなく、体を交えることがなかった。

お互いに柱として任務が忙しかったから。


そして久しぶりにかぶった任務の鬼が……こいつ……




「『何が初夜じゃおらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』」



私と伊之助。2人して部屋の扉に蹴りを入れる。


柱2人の本気の蹴りに扉はびくともしない。


次第に息も苦しくなりどちらからともなく蹴るのをやめた。


伊之助ももう25歳。
10年前とは違い多少は考えることができるようになったのだ。




「あかねぇな。よっし、初夜するか」


前言撤回、こいつは何も成長していない。


主にデリカシーの面で。

『そんな【たこ焼きないなぁ、お好み焼きでいっか！】みたいなノリで言わないで！初夜だよ！？もっと普通はさ____』



「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇ！！！」


伊之助は声を上げて私を乱暴に押し倒す。

ゴンッと強く頭と腰を打つ。


手加減ができないところも10年前から変わらない。



『ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ』

なんとか喰われないよう力でら抵抗するがもちろん敵うわけもなく。


「俺だってよ……」

必死で抵抗していると伊之助がポツリとつぶやいた。


「俺だって、お前のこと大事にしてんだよ…
普通じゃねーかも知んねーけど…俺なりお前のこと」


あまりにも寂しそうに呟いたその言葉に私は抵抗していた力を緩めただ彼を抱きしめた。




【触れた肌は、いつもよりも熱くて】


おや？ぱぴこさんに言いたいことがあるみたいですよ！


「はん！リクエストありがとな！！！

どうだ！新年1発目の俺様はよぉ！

強いだろ、カッコいいだろ！子分としてお前も鼻が高いだろ！！！

………………な、なんだよその不満そうな顔は！


…………だぁぁぁぁ！！！！！！！わかったよ！お前は子分じゃなくて俺の嫁だ！！！これで満足か！？」


リクエストありがとうございました！


新年あけましておめでとうございます。

ご挨拶が遅れてしまい申し訳ありませんでした。


皆様が良い一年を過ごせるように。そしてそんな皆様の支えになるような作品を作っていくのでよろしくお願いします！

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