〇〇しないと出られない血鬼術 肆

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『てやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！』

鬼の首を切り落とす。


前よりも格段に強くなった。

それはきっと、黒死牟さんの稽古のおかげ。

あの稽古から数ヶ月。

黒死牟さんのことを忘れられず同じ稽古を繰り返した結果すごく強くなってしまった……！！

(なんか、強くなりすぎて婚期が遠のいた気が……とほほ)

鬼をなぎ倒していくと今までよりも強い気配を感じる。

少し怖いが、黒死牟さんとのあの稽古を無駄にしないよう刀を構える。


気配が……その鬼の姿が見えた時、私は震えた。

恐怖ではない。悲しみで。


そこに現れた鬼は……会いたかった黒死牟さんだった。


「…久しいな……A」


『黒……死牟さん？

黒死牟さんなんですか……？

なんで……鬼？……鬼だったんですか？』


視界が涙でぼやける。あんなに優しくしてくれたのに……



あなたを……



「そうだ……鬼だ……

だったら……どうする……？」


『雪の呼吸、七ノ型 雪道中』


首に刀をかけるが、それを手で押さえられる。


私の力では振り解けない。


「……殺すのか……？お前……が……私を」


『殺しますよ、えぇ。殺しますよ‼

言ったでしょ？大切な人だから、私の手で殺すって！』


あなたを




『好きな人をこの手で殺せるなら本望ですよ！』



好きになってしまった。




黒死牟さんは薄く笑った。


その笑顔を私はただ睨みつけた




おや？


駒さんに言いたいことがあるみたいです！


「リクエスト……感謝する……

少し、恋愛要素が薄いようだが……申し訳ない。


無駄に長くなってしまった……


そして、まさか……お前と……争うことになるとは……


お前が……真剣に……首を狙ってるのであれば……俺も……相応の……対応をしよう……


愛してるから……自分の手で殺す……


それは……俺も同じ……だからな」


リクエストありがとうございます！！

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