〇〇しないと出られない血鬼術 参※リクエスト停止中

義勇さんと願い事【リクエスト】 ページ35

【短冊に願い事をしないと出られない部屋】


今までのお題に比べれば楽かもしれない。


何をするでもなく、ただ願いを短冊にするだけ。

まぁ、問題があるとしたら7月7日じゃないことぐらいだろう。


水色の短冊を手に取り願い事を書く

(泣き虫が治りますように……かな、うーんでも……)

やっとのことで決めたお願いはなんだか気恥ずかしく、義勇さんに見られないようそっと笹にくくりつけた。


『義勇さん、お願い事何んしましたか？」
義勇さんを見ると

筆と短冊を抱えたままうーんうーんとうねっている。


『決まりませんか？』

義勇さんを私をちらりと見て頷く。

「決められないものだな。」

『でしたら、これからの目標とかどうですか？

鬼舞辻をフルボッコにするとか！
鬼舞辻をミンチにするとか！』

「俺の殺意が高いな」

そう言って義勇さんは短冊にお願いごとをして笹につける。


カチャッと鍵が開く音がして扉に向かう。


そんな私の手をそっと義勇さんが握る。

『……義勇さん？』

「短冊に書いた願い事は叶うのだろう。
叶えてくれA」


そう言って顔が近づく。

「ぎ、義勇さ」

ちゅっと唇が近づき離れる。


「俺と…………」

義勇さんの手が震えていた。

そっと握り震えを止める。

『大丈夫です、話してください』

義勇さんは、手を握り、言った。

「俺と夫婦になってくれ。

俺の全てをかけて、お前を守らせてくれ」


突然のことに私はあっけにとられたが、嬉しくて、私は今までで1番の笑顔で義勇さんに抱きついて返事をした。

風に揺れ、私たちの短冊がその姿を見せる。


【Aと夫婦になれますように】

【義勇さんと家族になれますように】



おや？ひにゃあさんに言いたいことがあるみたいです！


「リクエスト感謝する。

七夕の日にリクエストしてくれたのに、遅れてしまい本当に申し訳なかった。


だが、案外七夕の日でもないのに願いが叶うものだな。


今とても満たされている。



もしかしたら、お前が一緒だから……なのかもしれないな」


リクエストありがとうございます！

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