練習 ページ43
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Aの祈りも虚しく、天気はそのあとも良くならなかった。
7時半、Aとハーマイオニーは早めの朝食を取るべく、
準備をしてから大広間へとふたりで歩いていった。
すると、大広間から見慣れたふたつの頭が出てきた。
『フレッド！ジョージ！』
「「姫！」」
Aが駆けていくと、双子は嬉しそうな顔でAを見た。
Aの後ろにハーマイオニーがいることに気づくと、手を振った。
『練習に向かうの？』
「うん、今から向かうよ。」
『そっか…あ、今日は天気が悪いから、防水呪文をするといいわ。』
「姫……それを僕俺らに言うかい？」
双子がそろって眉毛を八の字にしたので、思わずAが笑った。
ハーマイオニーは腕を組んですっかり呆れた様子だ。
「私より歳上で防水呪文をまだ知らないなんて……」
『まあまあ…ハリーが知ってるわ。以前してあげたもの。』
Aは未だかすかに笑いながらそう言った。
それを聞いて双子は少しムスッとした顔をした。
「俺にもしてくれればいいじゃないか！」
「俺にもしてくれよ！」
『手間じゃないんだから自分でしなさいよ……仕方ないわね…』
Aはため息をひとつついた。
双子は再び嬉しそうな顔をして、ゴーグルを取り出した。
『インパービアス！防水せよ！』
「「ありがとう姫！」」
『他のチームメイト達にもするように言っておいてね。』
「分かったよ！」
「行ってくるね。」
フレッドが大事そうにゴーグルをしまいながら言った。
Aとハーマイオニーは拳を作って双子を見た。
『行ってらっしゃい！』
「頑張ってね2人とも！」
やがて双子の姿が見えなくなった。
Aはハーマイオニーに向き直って微笑みかけた。
『さ、朝ごはん食べましょうね！』
「ええ！」
早めの朝食のつもりが、結局いつもと同じくらいの時間になった。
Aは糖蜜パイを頬張った。
窓ガラスを打つ雨の音は、止む気配はない。
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Lia(プロフ) - これの続き見てみたいです！終わりって書いてあったのでまたリメイク版とか、書いて欲しいです！！！お願いします！！ (2022年9月22日 13時) (
レス) id: 2bd2067cf9 (このIDを非表示/違反報告)
どりー(プロフ) - 風子さん» 風子さんはじめまして！とても嬉しいコメントをありがとうございます。私もルーピン先生との絡みは楽しく書いているのでそう言っていただけると嬉しいです…！！わー！(T＿T)ちょうどお話の進め方が合ってるか不安だったんです…そのお言葉に救われます…！ (2021年8月18日 23時) (レス) id: 59d973ec31 (このIDを非表示/違反報告)
風子(プロフ) - 初めまして！コメントさせていただくのは初なのですが前から楽しくこちらの作品を拝見させていただいてました！久しぶりの更新とても嬉しいです。個人的にはルーピン先生との絡みがとっても好きで作者様のお話の進め方も大好きです！これからも応援してます！ (2021年8月18日 2時) (レス) id: a1e35f046d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どりー | 作成日時：2021年8月18日 1時
