練習 ページ33
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「クディッチの練習は無し。」
その夜、ハリー、ロン、A、ハーマイオニーが夕食の後で
談話室に戻ると、アンジェリーナが虚ろな声で言った。
それを聞いてハリーは驚愕した。
「僕、癇癪を起こさなかったのに！
僕、あいつに何も言わなかったよ、アンジェリーナ。
嘘じゃない、僕_____」
「分かってる、分かってるわよ。」
アンジェリーナがすっかりしおれきって言った。
「先生は、少し考える時間が必要だと言っただけ。」
「考えるって、何を！」
ロンが怒った。
Aも不服そうに言った。
『スリザリンには許可したくせに。』
Aはスリザリンとの魔法薬学の授業で、
スリザリンのクディッチ･チームのキャプテンである
グラハム･モンタギューに散々自慢されたのを思い出した。
「どうして僕達はダメなんだ！」
ロンがAに続いて喚いた。
喚くロンをハーマイオニーが押さえつけた。
ハーマイオニーは言った。
「まあね、でも明るい面もあるわよ」
『明るい面？』
「そう。少なくとも、ハリーが今日魔法薬学でくらった
スネイプのレポートを書く時間ができたってこと！」
「それが明るい面だって！？」
ハリーが噛み付いた。
ロンは、よく言うという顔でハーマイオニーを見つめた。
「クディッチの練習が無い上に、
魔法薬の宿題のおまけまでついて？」
ハリーはカバンからしぶしぶ魔法薬のレポートを引っ張り出し、
椅子にドサッと音を立てて座って宿題に取り掛かった。
Aはハリーの座る椅子越しに暖炉を見た。
シリウスが暖炉に現れるのはずっとあとだと分かっていても、
また前のようにチラチラ現れるのではないかと不安だった。
だから、もしかしてと暖炉に目がいくのは仕方なかった。
「……Aも気になる？」
ハーマイオニーがAの顔をのぞき込みながら言った。
Aは垂れた髪を耳にかけながら答えた。
『……うん、前は1時間ごとに顔を出してたって言ってたから。』
でも今回は、事前に連絡をもらってるし、
そんな無謀なことをしないと分かっている。
それでも無邪気な子供のような彼のことだから、分からない。
「大丈夫だと思うわよ、私は。」
『うん、私もそう思ってはいるけどね。』
騒がしい談話室では、暖炉の木の音はきこえなかった。
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Lia(プロフ) - これの続き見てみたいです！終わりって書いてあったのでまたリメイク版とか、書いて欲しいです！！！お願いします！！ (2022年9月22日 13時) (
レス) id: 2bd2067cf9 (このIDを非表示/違反報告)
どりー(プロフ) - 風子さん» 風子さんはじめまして！とても嬉しいコメントをありがとうございます。私もルーピン先生との絡みは楽しく書いているのでそう言っていただけると嬉しいです…！！わー！(T＿T)ちょうどお話の進め方が合ってるか不安だったんです…そのお言葉に救われます…！ (2021年8月18日 23時) (レス) id: 59d973ec31 (このIDを非表示/違反報告)
風子(プロフ) - 初めまして！コメントさせていただくのは初なのですが前から楽しくこちらの作品を拝見させていただいてました！久しぶりの更新とても嬉しいです。個人的にはルーピン先生との絡みがとっても好きで作者様のお話の進め方も大好きです！これからも応援してます！ (2021年8月18日 2時) (レス) id: a1e35f046d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どりー | 作成日時：2021年8月18日 1時
