叔母 ページ23
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しかし、なんと席を立つ者はいなかった。
ザカリアス･スミスさえ、ハリーをじっと見つめたままだった。
「それじゃ…さっきも言ったように……
みんなが防衛術を学びたいのなら、やり方を決めなきゃ。
会合の頻度とか、あとは会合する場所とか_____」
「ほんとなの？」
長い三つ編みを1本背中に垂らした女生徒が、
ハリーを見ながらハーマイオニーの話をさえぎった。
ハリーは怪訝な顔をして聞き返した。
「何が？」
「守護霊を作り出せるって話。ほんと？」
「……うん」
ハリーは少し身構えた様子で言った。
「有体の守護霊を？」
「あ_____君、マダム･ボーンズを知ってるかい？」
ハリーがそう聞くと、女生徒はにっこりした。
「私の叔母さんよ。」
「マダム･ポーンズ？」
『違うわフレッド、マダム･ボーンズよ…』
隣でフレッドが首を傾げて言った。
Aはフレッドの近くに顔をやって囁いた。
『ほら、ハリーの尋問の時に助けてくれた証人の。』
「ああ、パパがそんなこと言ってたっけ。」
「私、スーザン･ボーンズ。
叔母さんがあなたの尋問のことを話してくれたわ！
それで___ほんとにほんとなの？牡鹿の守護霊を創るって？」
「ああ。」
「すげぇぞハリー！俺全然知らなかった！」
ジョージの隣に座っていたリーが心底感心したように言った。
フレッドがにやにやしながら言った。
「お袋が、ロンに吹聴するなって言ったのさ。
ただでさえハリーは注意を引きすぎるからってね。」
「それ、間違っちゃいないよ。」
ハリーが口ごもり、何人かが笑った。
パブのカウンターにぽつんと座ったままのベールを被った魔女が
座ったままほんの少し体をモゾモゾとさせた。
皆はハリーの武勇伝の真偽を確かめようと騒いでいる。
Aは隣に座るジョージに耳打ちをした。
『ねえ、あの人さっきから居た？』
「あのベールの魔女？」
『うん、そう。』
「俺たちが入った時にはいたね」
『そう……』
なんだが、あの魔女を見ると胸がざわつく。何故だろう。
テーブルのまわりで、皆がハリーの武勇伝を褒めたたえ、
そうだそうだと感心してざわめいていた。
ハリーは内蔵がじたばたして、落ち着かなかった。
あまり得意げな顔に見えないように取り繕うのが一苦労だった。
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Lia(プロフ) - これの続き見てみたいです！終わりって書いてあったのでまたリメイク版とか、書いて欲しいです！！！お願いします！！ (2022年9月22日 13時) (
レス) id: 2bd2067cf9 (このIDを非表示/違反報告)
どりー(プロフ) - 風子さん» 風子さんはじめまして！とても嬉しいコメントをありがとうございます。私もルーピン先生との絡みは楽しく書いているのでそう言っていただけると嬉しいです…！！わー！(T＿T)ちょうどお話の進め方が合ってるか不安だったんです…そのお言葉に救われます…！ (2021年8月18日 23時) (レス) id: 59d973ec31 (このIDを非表示/違反報告)
風子(プロフ) - 初めまして！コメントさせていただくのは初なのですが前から楽しくこちらの作品を拝見させていただいてました！久しぶりの更新とても嬉しいです。個人的にはルーピン先生との絡みがとっても好きで作者様のお話の進め方も大好きです！これからも応援してます！ (2021年8月18日 2時) (レス) id: a1e35f046d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どりー | 作成日時：2021年8月18日 1時
