【赤羽業】ウザさ９９％ Part４ (ページ40)

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こちらを向いた黒幕の男は、前にあった時よりも酷い表情を浮かべていた。

傷だらけの頬と、殺気を孕んだ目。

「悪い子たちだ…恩師に会うのに裏口から来る。父ちゃんはそんな子に教えたつもりはないぞ」

『…はは、まだそんなこと言ってんの？私たちはあんたみたいな人に教わったものは無いから』

頬が引き攣って、怒りで声が上ずってしまいそうになる。

「相変わらずお前は生意気な口を叩くなぁ。…まぁ仕方ない、夏休みの補習してやろう」

『要らねぇんだよ、補習なんて』

「いちいち突っかかるなクソガキがよォ、…屋上へ行こうか。愛する生徒に歓迎の用意がしてあるんだ」

私をひと睨みし、席を立った鷹岡。
片手には起爆スイッチを持って。

「ついて来てくれるよなァ？お前らのクラスは…俺の慈悲で生かされているんだから」

グシャリと笑う鷹岡に、私は奥歯を噛み締め、怒りで震える拳を背中に隠した。

·

「気でも違ったか鷹岡！防衛省から盗んだ金で殺し屋を雇い、生徒たちをウイルスで脅すこの凶行…！」

『元々イカれてましたよ、あいつ』

「おいおい、俺は至極まともだぜ！」

そう言いながら、起爆スイッチと爆弾のついたキャリーケースを私たちに見せる鷹岡。

ほんと性格悪い…。

「これは地球が救える計画なんだ。おとなしく2人にその賞金首を持ってこさせりゃ、俺の暗殺計画はスムーズに仕上がったのにな」

今度は計画を話し始める鷹岡。
何故か起爆スイッチを持った方の手で私を指した。

「計画ではな、そいつ…栗原Aを使う予定だった」

『…は？』

「部屋のバスタブに対先生弾がたっぷり入れてある。いたぶって謝らせ、反省の色が見えた頃…そこに賞金首を抱いて入ってもらう」

…反省も何も、こいつに謝ることなんて無いはずなんだけど。

「その上からセメントで生き埋めにする。対先生弾に触れずに元の姿に戻るには…生徒ごと爆裂しなきゃいけない寸法さ。生徒思いの殺せんせーはそんな酷いことしないだろ？おとなしく溶かされてくれると思ってな」

…周りにいたみんなの顔は、青ざめていた。