【赤羽業】ウザさ９９％ Part４ (ページ27)

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この場の空気に流され変なテンションに入りつつも裏口へと向かっていたところで、隣を歩いていた渚がビクッと肩を竦めた。

「ね、どっから来たの君ら？そっちで俺と酒飲まねー？金あるから何でもおごってやんよ」

私たちに声をかけてきたのは同い年くらいだと思われる男だ。

はーん、これが先生の言ってた金持ちのボンボンだな。

『あ、やばいなんか急にお腹空いてきたかも』

「はい渚、相手しといて！」

「え、ええ！？」

メグに背中を押された渚は、小声で「今の流れだとAが行くんじゃないの！？」とメグから私へと視線を移した。

「Aだと不安でしょ！」

「そ、それは確かに…」

「作戦の下見が終わったら呼ぶからさ」

『渚を知らない男に渡すなんてやだよ、私が行くよ？』

自分を指差しながらそう言うも、見事にスルー。流れるようにカエデに背中を押されてしまう。もちろん渚は私たちとは反対方向に男と一緒に去っていくもんだから、みるみるうちに後ろ姿が見えなくなっていった。

ちょっと！！！！まって！！！！！え！！！

『どこの馬の骨かも分からんやつに渚は渡さないし！ハレンチなことされたらどうすんの！！！私も行くう！！！』

「ああもう、渚は大丈夫だから！進むよ！」

『あの男絶対殴る！！！！』

·

「ようお嬢達、女だけ？」

「俺等とどーよ今夜」

渚と分かれ、再び足を進めていると今度はさっきの男とは違ってガラの悪いオニーサンに捕まってしまった。

次から次へとキリないな！！！みんな可愛いからしゃーないけどね！！

『あのねえオニーサン、もっと自分の顔面磨いてから───…』

じろりと私が彼らを睨み上げた時だった。
ぽんと肩に手を置かれて私は思わず振り返る。

『桃花ちゃん？』

桃花ちゃんはウインクをすると私の前に出る。

なんじゃそりゃあ…可愛いんだが…堕ちてしまうがな…。

「お兄さんたち、カッコいいから遊びたいけど…あいにく今日はパパ同伴なの私たち」

『パパ…』

「うちのパパちょっと怖いからやめとこ？」

ぽんと頭に浮かんだのは烏間先生。
象でも気絶するようなガス食らっても歩いてるような人だ。確かに怖い。

いやでも烏間先生はうちらのパパにしては若いか。