【赤羽業】ウザさ９９％ Part４ (ページ26)

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１７２．女子の時間ページ26

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「ホラ渚くん、男でしょ！！ちゃんと前に立ってみんなを守らないと！」

「無理…前に立つとか絶対無理……」

不破さんがからかうように小声でそう言いながら笑う。後ろをよろよろとついてきている渚はそれに対して弱々しく返した。

「諦めなって。男手は欲しいけど男にはチェック厳しいんだもん」

『ふふっ、渚……可愛い…可愛いよぉ』

そう、カルマの出した案はこう。
渚が女装して私たちに紛れ込む、という。

正直男手って言っても渚の場合四捨五入したら女の子みたいなもんだから変わんないだろうけど、私としてはスカート履いてる渚が見れたのでグッジョブです。

これに関してはナイスだカルマ。

『ふへ、かわいいなあ…なーぎさ♡』

「A、怪しまれるって…」

渚がモジモジと私から逃げるように歩くスピードを遅める。

もう、照れちゃって。

「自然すぎて新鮮味がない」

「そんな新鮮さいらないよっ！」

速水さんがまじまじと渚を見ながらそんなことを言う。

いっそ女の子として生きるのもアリだと思われるけど。

『ただでさえ私の周りの女の子みんな可愛いのに渚まで加わっちゃったらこんなの…ッ！』

「A、あんまはしゃがないの」

「目立ってる目立ってる」

「Aは余計なこと言わなきゃ美人なのに～」

小さく息を吐くメグと苦笑を浮かべる桃花ちゃん。それに続いてくすりと笑った不破さん。今美人って言った？美人って言いました？？？

無論私がはしゃいでもジャカジャカとうるさいこの場では目立っても怪しまれはしないはずだが。

「大人しく男子と一緒に待ってたら良かったのに」

『速水さん辛辣！可愛いからいいよ！！』

「うるさい」

私は速水さんにどんな冷たい言葉を吐かれても挫けない！なぜなら彼女はツンデレだから！！！本気で嫌がることはしないもんね！！！空気の読める女だからな！はは！