【赤羽業】ウザさ９９％ Part４ (ページ3)

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『ややこしいの、なんとかなんないの？』

「ヌルフフ、お忘れですか皆さん」

呆れ半分でそんなことを言ってみれば、妖しく笑う殺せんせー。

「先生には脱皮があることを！黒い皮を脱ぎ捨てれば…ホラ元通り！」

そう言って黒い皮を脱ぐ殺せんせー。
中からはいつもの黄色い顔が出てくる。

「あ、月一回の脱皮だ」

「こんな使い方もあるんですよ。本来は“ヤバイ時の奥の手”ですが…」

『あ……れ？』

「あっ」

一瞬の沈黙と同時に自分がしてしまったことに気がついたらしい殺せんせーは「！」と無言でザワついた。

あーあ、アホだなこのタコ。

「バッカでー…暗殺前に自分で戦力減らしてやんの」

『ええ、なんか殺せる気がしてきた』

「どうして未だにこんなドジ殺せないんだろ…」

ふるふると震えながら頭を抱える先生に、私は小さく息を吐いた。

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「さぁて殺せんせー、飯のあとはいよいよだ」

『結局酔ってんの』

「会場はこちらですぜ」

私たちの作戦通り見事に船に酔ってぐったりとしながら歩く殺せんせーは、前原と菅谷くんにエスコートされてホテルの離れにある水上パーティールームへと向かっている。

私はというと、ここで殺せんせーたちとはお別れ。私のやんなきゃいけないことがあるのでね。

すれ違いざまに磯貝くんに小さく目配せをした私は来た道を戻った。

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