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10分ほど経つと、若い女性の看護師さんが呼びに来てくれて、
ドラマなどでよく見るレントゲン写真が並べられた診察室へと案内された。













医「お待たせしました。では、まず桐山さんの病状からご説明させていただきます。」



そう言って、並べられたレントゲン写真を指しながら山川先生は話し始めた。




医「こちらのレントゲン写真を見ていただきまして。ここに腫瘍があります。……」






そこからの先生の話には、正直あまり頭が追いつかなかった。





医「なんとも言いきれませんが、余命は約半年。

もしかすると、早まるかもしれませんし、延びるかもしれませんし…

何とも言い難いです。」





先生も、すごく気まずそうな顔をするもんだ。

















あなたの乳がんステージ4のレベルでは、もう治療法がない 。

とか、


病状の進行を遅らせることしか出来ない 。

だとか 。




《そんなの、誰が納得するんだよ…》



俺はそんなのに惑わされない。

絶対にあなたと幸せになるんだ。

明るい未来を 見ていくんだ。

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作者名:まな | 作成日時:2018年5月23日 23時

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