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長者の娘、(名前)には五人の兄とたちの悪い父親がいた



女であった(名前)は母親の遺言通りに父の言うことを笑顔で常に聞いてきたのだ





「(名前)、お前には刀の才があるようだ。やってみろ」


『はい、父上』







「勉学に励め、(名前)。お前には勉学の才がある」


『はい、父上』





そもそも体は弱い方で上手に休む方法を見つけただけだったのに


勉学はもとより苦手だったが父や兄たちに馬鹿にされないように必死で頑張ったのに




どれだけ必死に足掻いても、(名前)が兄達よりも優秀でも父はそれを認めようとはしなかった






「やはり、女のお前は男の兄より劣っている。だか、その母譲りの美貌は兄たちには勝るようだな

お前に縁談が来ている。家の血を絶やさぬよう励め、(名前)」






今日も(名前)は微笑んでいつも通りに声を発する






『ふざけんな、阿呆野郎』






部屋の空気が凍りつく。




水無瀬(名前) 十六歳

人生初の反抗期となる









　




⚠いつの間にか消えてる可能性のある作品です


⚠更新遅いです



　 執筆状態：続編あり(連載中)