【原神】長女の願い (ページ4)

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2日目ページ4

コツコツと耳に響く軽やかな靴の音が騎士団本部の床から複数聞こえる

「…！栄誉騎士、それにガイア隊長も、お疲れ様です」

「あぁ、お疲れ」

「栄誉騎士、わざわざきてもらってすまないが

今団長室には客人がいるんだ

きっともうすぐで話は終わるはずだが…」

ガイアに敬礼を返しながら、申し訳なさそうに説明をしてくれた扉の前の兵士に「気にしないで」と首を振る

確かに、ドアの前にいると微かに内側から何人かの話し声が聞こえた

「待つなら、隣の部屋で待つか？あそこなら椅子もあって座れるが」

空を気遣ってか、そういうガイアに「大丈夫だ」と返すとパイモンが口を開いた

「それで客人って誰なんだ？」

それは空も疑問に思っていたことに違いなかった

「あぁ〜…そうだな、強いていうなら」

言葉を濁しながらガイアが客人の正体について明かそうとした瞬間

ガチャ

団長室の重い扉がゆっくりと開いた

「……え！？」

「…ん？」

出てきた人物に驚きを隠せなかったのはパイモンだけでなく空もだった

「ディ…ディルックの旦那が……スカート履いてる！？！？」

「ぶはっ！！」

パイモンのまさかの反応は無事ガイアのツボに直撃し、言われた目の前の可憐な女性は大きな目をパチクリとさせながら、状況の整理に勤しんでいるようだった

「…ガイア？これは貴方の悪戯？」

「はははっ…！勘弁してくれA嬢、俺にこんな面白いジョークを入れ知恵できる勇気はないさ」

じとっと笑うガイアを見つめる彼女のその表情はよりかの人、モンドの闇世の英雄に似ており、空とパイモンは驚きを隠せないでいた

「ものすごぉく....旦那に似てるんだぞ...」

「確かに」

コソッと空に耳打ちするパイモンに肯定の意を示すとガイアを訝しげに見ていた目線がこちらに向けられた

「金髪に....浮遊物、あぁ！

あなたたちが栄誉騎士ね」

初対面のディルックと同じような言い方をされ、さらに苦笑が漏れそうになるが、彼は我慢してこくりと頷く

「どうした、なにかあったのか....って空！モンドに戻っていたんだな」

室外が騒がしかったのか、なんだなんだと団長室から出てきたジンは久しぶりの面子にぱあっと笑顔がこぼれる

「うん、A様もいるならちょうどいい

紹介しよう、こちらはモンドの栄誉騎士の空だ。そしてこちらがパイモン」

「よろしく」と腰に手を当てアピールする2人にAはくすりと笑った