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序章 ページ1

物心ついた時から、僕の隣にはずっと姉さんがいた






人より少し体温の高い暖かな手に

笑うと下がる目じり

燃ゆるような深紅の髪





目に映る姉さんはずっと眩しくて綺麗な色をしていた







「眠れないの?ディルック....こっちにおいで」




弟と共に布団に招き入れられ、姉さんの胸の中で寝ると、心にどこかぽっかり空いた寂しさの穴はすぐに埋められた




「もう、くせっ毛なんだからちゃんととかないと」



僕たちの頭を撫でながら髪をとかれる時が一番好きだった












僕の姉は、陽だまりのような人だ















家に招き入れられたとき、1番に目に入ったのが"赤"




心配そうに伏せられる睫毛に初対面なのに俺は申し訳なさを感じた





それでも「寒かったでしょう」と手を握られた時のあの熱を俺はずっと忘れることができない




「ガイア、怖い夢でも見た?.....はいどうぞ、アデリンには内緒ね」

寒かった夜も、彼女に貰ったホットミルクを飲めば涙も止まった





「大きな貝殻!これもじゃあガイアにあげるね」


ただの貝殻も、彼女達から貰ったものは全て宝物になった







増えていく宝物が、捨てられなくなる一方で





それが嬉しくて、辛かった


そんな思いがじわりじわりと俺を焼いていく






俺の姉は火傷しそうな太陽のような人だ

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????**(プロフ) - 初めまして!設定も考察もすごく私好みで読んでいてとても楽しかったです!姉に甘々な弟達かわいいです♡忙しいとは思いますが更新楽しみにしています! (9月20日 4時) (レス) id: 64f0606ce3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らっか | 作成日時:2022年2月26日 13時

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