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照「はるちゃん?…、え。Aさん…っ?」
後ろの方で聞こえた声。
徐々に近づいてくる足音。
照「Aさんっ、ちょっとだけ起き上がれる?」
心配そうな、焦ったような表情で私の顔を覗き込んできたのは、ひーくん先生で。
あ、私服初めてみた…タメ口になってる…というか名前…なんで此処に…?
なんてぼんやりながらも、そんな事を考えながら上半身を上げた。
「…え、あのっ、ちょ」
照「俺に全部体重かけて」
そう言ってひーくん先生は後向きにしゃがみながら私の両腕を掴み、自分の首へと巻きつけた。
「えっ、え…?」
照「…何で来ました?」
「え?」
そのままおんぶされたんだけど、一気に色んな事が起こりすぎて頭が回らない。
待って、どういう状況?
目眩も落ち着いて、冷静になった今。ひとつひとつ頭の中で整理していく。
照「車とかですか?」
「いや、新幹線…」
照「よかった…あ、俺車で来たんで帰り乗せてきます」
あぁ…そういう事か。
っていうか、
「あ、あの!ひーくん先生!」
照「え?」
「あ、いや違っ。岩本さん…岩本先生…?」
照「ふふ。ひーくん先生で大丈夫です」
「すいません…っあ、あの!もう私大丈夫なので降ろして下さい」
照「…いや、」
「え、むり!無理です!」
照「……………」
「恥ずかしい…」
照「ふふ、夢の国なんで大丈夫ですよ。」
色んな意味で恥ずかしくて落ち着かなかったけど、体も疲れてるし、ひーくん先生に言われた通り。夢の国だからまぁ、いっか…!なんて自分に言い聞かせた。
…ちょっと待って、
「っはるあ!あれ…はるあは、?!」
照「あそこに居ます。大丈夫ですよ、俺の連れなんで。」
「…えっ?ちょっと待ってふっか?!」
ひーくん先生が指差した先には、ふっかがはるあを抱いて、若いお兄さん達がその周りを囲んで戯れてる姿が…
さっきからどういう事?
照「え、ふっか知り合いなんですか?」
「あっはい、めっちゃ…幼馴染で」
照「幼馴染…まじか、」
「あの、ふっかとはどういう…」
照「ダンスやってた時の先輩で、まぁ…兄ちゃんみたいな存在です。周りにいる奴らもダンス仲間で。」
なるほど…ていうか、凄い身近すぎて…
世間て本当に狭いんだなぁ。
なんてはるあ達の方を見てれば、バチっとふっかと目があった。
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(名前)千登勢(プロフ) - 感動しました❤️あーゆう先生もいいなぁ~~~~~と思いました❗ (2022年1月11日 13時) (レス) @page50 id: 76b4106ed8 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)千登勢(プロフ) - 感動しました❤️あーゆう先生もいいなぁ~~~~~と思いました❗ (2022年1月11日 13時) (レス) @page50 id: 76b4106ed8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - あやかぽん。さん» 終わってしまいましたァァ( ; ; )まずはここまでお読み頂きありがとうございました!ひーくん先生がパパ…想像しただけで鼻血です☆新作も準備が出来ましたのでよろしければまた覗きに来て下さいね^^ 新作主人公ちゃんはまたガラリとキャラが変わるのでご注意を! (2021年5月3日 1時) (レス) id: 788629b6bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - しょくぱんさん» ありがとうございます!!こうして完結出来たのも、こうした温かいコメントを頂けるから完結する事が出来ました!最後までお読み頂き、本当にありがとうございました!^^ (2021年5月3日 1時) (レス) id: 788629b6bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - YUKAさん» わぁ!ありがとうございます!!私もちょっぴり寂しいです…笑 番外編という形でまた公開させて頂こうかなと思ってるので、その時はまた除いてやって下さいね^^新作も出来ましたので、またちょこちょこ来て頂けると嬉しいです☆ (2021年5月3日 1時) (レス) id: 788629b6bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆな | 作成日時:2020年11月17日 22時