保育士のひーくん先生。

33 Tatsuya side ページ33

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照「…Aさんに、大っ嫌いって言われた」


深「ぅ、え？大…好きの間違いではなく？」


照「間違えてたらこんななってねぇよ」


深「まぁ…だよな、」









どんな内容かと思ったけど、わりとシビアだった…。


つーか、Aも大嫌いって何？


どんな会話の流れでそうなんだよ。








照「俺さ、…目黒にすげぇ妬いたんだよ」


深「まぁ、見りゃ分かりますけど…」


照「………」


深「そ、そんな睨むなって…」


照「…まぁ、なんつーか、それで俺もついカッとなっちゃって。…男なら誰でもいいんだ？みたいな、」


深「あー…ね、」


照「そんな事思ってねぇし、言うつもりもなかったよ俺は…でも、」


深「………」









照「…好きすぎて頭がおかしくなりそうだった。抑えられなかったんだよ、」


照「けどさ、別に付き合ってるわけでも何でもねぇわけじゃん。…んな事言う資格なんてねぇよなって、自分の言ったこと、すぐに後悔した…けど、遅かった」


照「…ぜってぇ嫌われた、」









そう言った照は、自分を馬鹿にしたように小さく笑った。


でもその目には微かに涙が浮かんでいて、


本気なんだな、ってのが十分すぎるくらい伝わった。









深「…照にさー、ひとついい事教えてやるよ。」


照「…なに、」


深「再来週の土曜日。はるあを俺の家に泊める」


照「………」


深「まぁ、俺が勝手に決めたんだけど。再来週の土曜日はあいつの誕生日だから。…たまには息抜きも必要だろ？きっとほっといたら自分の誕生日、仕事子守家事で終わりそうだからあいつ。」


照「…でもそれが」


深「別に？今そこで目黒に伝えてもいいけど俺は。A、誕生日にひとりなんだってーって。」


照「…………、」


深「どうすんの？」








なんならあいつにもまだ言ってないけど。


もう決めちゃったからね、俺。


どうしたって前に進まないんだから、こんくらいしねぇと動かねぇだろ。








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