死の見える瞳【wrwrd!】 (ページ5)

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gr side

フォーゲル国…。

最近、国が総出で何かをしていることはロボロの調べで知っていた。

それが隣国な為に被害は少なかったが、こちらにも影響が出始めていた。

その為、事は急いだ方が良いと思い外交官のオスマン、護衛隊長のひとらんと護衛部隊の者達でフォーゲル国へと向かった。

今回の騒動について、フォーゲル国の国王に問いただそうと思っていた。
こちらにはオスマンが居るので話し合いとしては此方に分があったのだが…

話し合いでは言葉を濁すことなくこちらに告げてきた。

os「そういえば、この所近隣の国境が騒がしいようですが…？」

フォーゲル国王「それは申し訳ない、だがここで諦める訳にはいかないのですよ。少々、探し"物"をしていましてね」

gr「ほう、それは…国家総出で捜索するほどのものということですか？」

フォーゲル国王「ええ、国宝級ですよ…」

ジャラジャラと首や腕やらに着けた宝石を恍惚な眼差しで撫で回しながら、そう言った。

os「成程、それを是非私共にも教えて頂けませんか？このまま続けられるのであれば国際問題に発展してしまう可能性が出て来てしまいますが…」

フォーゲル国王「……そうですね。では、そうなる前に多少は解決しておきましょう」

次の瞬間、部屋のドアが勢い良く開き銃を装備した兵士が入って来た。
ひとらんは俺たちの前で刀を抜刀し、構えた。

gr「これはどういう風の吹き回しでしょうか。フォーゲル国王？」

フォーゲル国王「貴方方に手出しをされては敵わないんですよ…。扉前に待機させていた護衛兵達は催眠ガスで眠らせました。今頃は、あの世でしょうか…？」

と、そう鼻で笑った。
この国の兵士は優秀らしい、少々これは誤算だったな。

国王は勝ち誇ったような歪みきった笑みを浮かべていた。

フォーゲル国王「まあ、どうせ殺してしまうので…冥土の土産にでも教えて差し上げましょう。
この国にのある地域に随分と信憑性の高い言い伝えがありましてね」

os「言い伝え…？」

フォーゲル国王「この国には500年に1度、不思議な力を持つ子が生まれるというものです。書庫にも2つ程記録が残っていまして、事実だということが確認出来たんですよ。そして、一番新しい記録が524年前のものでして…」

gr「それが合っていれば、24年前には誕生しているという計算という訳ですか…」

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