願い

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「辛いけど、リハビリで何とかなるかもしれないし希望を持っていこう！」

そうして検査は終わった


ｰ病室ｰ


部屋にはベアとがいた

「彩検査の結果聞いたわよ。意外と落ち込んでないのね」

「いやなんというか実感が湧かなくて」
最初に病気になったときと同じ感覚だった

「まぁそんなものよね…でも何かあったら相談してね！」
「はい！」

「彩、いっしょに病気治そうね」

エリアーヌから元気をもらった


ｰ数日後ｰ


病室にはセザールが遊びに来ていた

「僕もうすぐ退院か嬉しいけど、2人と別れるのは悲しいなぁ」

「きっとエリと彩もすぐ退院するよ！」
「私ももう病気はほぼ治ってるって言われた！あとはリハビリとか薬の調節だけって！」
「そうなんだ！」

「エリはあとドナーを待つだけなんだ」

そっか治すためには誰かの心臓がいるのか
エリアーヌだけを残すのは辛いな

「僕も見つかったからエリアーヌもきっと見つかるよ」
「退院してもいつでも頼ってね」
「2人とも先に行かないでぇ〜」

あとから聞いたけど、エリアーヌはスマホを持っていないから連絡がとれない
困ったけど実はセザールとエリアーヌは遠い親戚で少し大変だけど連絡はとれるらしい


ｰ１ヶ月後ｰ


今もたまに足に力が入らなくて倒れかけることがあるけど、リハビリのおかげかそこまで困ってはいない
そしてセザールとのお別れは明日にまで迫っていた

「明日セザール退院か〜嫌だよ〜」
「まぁまぁ退院してもまた会おうよ！」
「そうだけどさ〜」

拗ねているエリアーヌ

「だって彩まで退院が決まったなんて…」

私は退院が決まった。
薬のおかげで手術はせずに治すことができた
なので、私もセザールの１ヶ月遅れで退院するこができる。
嬉しい！けど、2人と別れるのは悲しい…

エリアーヌが悲しんでいるとセザールがやってきた

「エリアーヌ悲しい顔しないでよ…」
「分かってるけど、でも！でも…！」

「あのさ、僕考えたんだけど日本に留学しようかなって思うんだ」

留学！？

「留学ってあの留学！？ずるいエリも行きたい！」
「エリアーヌはまず病院を治すのに集中！治って高校生になったら日本に来なよ！」

「それってすごく嬉しいけど、お金とか大丈夫？どこに住むの？」
「お金は大丈夫！住む場所はホームステイしようと思うんだ！」

ホームステイは現地の人の家に住むってことか

「そういう留学とかを手伝う団体があるんだけど、そこに頼んで登録したからちゃんとした留学だよ！」

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