〜15人のアイドル達〜 (ページ7)

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第1章2話ページ7

優里視点
yr「え、嘘！マジで言ってる？ガチ？夢じゃない？」
tn「おう、とりあえず落ち着け。」
そう兄が僕に促してきたが、僕の耳には届いてなかった。JNO…大手芸能事務所が開催する大規模アイドルオーディション。このオーディションには約1万人の人が参加をし、厳しい審査の結果、上位20人のみがアイドルへの第1歩を踏み出すことの出来る過酷なイベント。JNOが開催されるのは実に10年振りであり、上位20人になれたものは今でも芸能会で活躍するトップスターへと成長している。僕がずっと参加したいと思っていたイベントだ。
tn「しかも、A見てみろよ。対象者の欄。」
そう言われ見てみると、対象年齢14〜16歳まで、と書かれていた。僕らの年齢は14歳だ。ということは……
yr「僕ら参加出来るやん！」
tn「そう、そういうこった。」
ずっとアイドルになることを夢見てた。だからお義父さんに頼んでダンス教室とかアイドル養成所の見学とか色んなことして、能力を積み重ねてきた。それがついに、真近に迫って来たのだ。そして、これは僕だけの夢でない。
yr「良かったな、兄さん！」
tn「ああ！」
そうこの兄もアイドル志望なのだ。何故そうなったのかは、知らないが、兄も僕と同じでアイドルになりたかった。だから僕らは決めたんだ。
yr「一緒のステージに立って、誰もが認めるアイドルになるって。昔、約束したよね、兄さん。｣
tn「！……ちゃんと覚えとるやん。さすが俺の相棒。」
兄さんはそういうと僕のことを見て満足そうに笑った。こんなに嬉しそうな彼の笑顔は久しぶりかもしれない。
yr「じゃあ、早く申し込みして、練習やろ！｣
tn「相変わらず真面目やな……まぁやりますか。」
その日は最高の一日になった。
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1話と言ったのにいつの間にか2話分書いてしまいました……。小説書くの楽しすぎる。
追記:画像貼ることが出来ました。お騒がせして申し訳ない……。タイトル画像はアイビスペイントを使った自作、男主は、「はりねず式画像メーカー」さんのものを使用させて頂いております。