42話 ページ44
「……この距離なら、いけるか」
とあるビルの窓から、ジン達が監視しているであろう、窓を狙う。
割ればジンか、ウオッカが顔を出すだろう。
まあ、全て予想だが。
ジジっと、耳にはめていたマイクに音声が入ってきた。
『赤井君。そろそろ始めてくれ』
「……了解」
ピッと、マイクを消し、銃を構える。
そして、
パァンッ
と、窓へ銃弾を発砲した。
パリンッと窓が割れたのを確認し、物陰に隠れる。
少し顔を、覗かせ、奴等を確認する。
「!……いないだと?」
あろうことか、奴等がいると思っていた部屋に、
誰一人として、存在してなかった。
最初から此方に気付いていたのか。
事前に逃げて、それで……
じゃあ、Aはどうなったんだ?あの、熱は本当にあいつなのか?
「………」
いや、焦るな。
スナイパーにとって、焦りは禁物。
もう1弾放つ。
それで、もし出てこなかったら……
『赤井さん!聞こえる?!』
「ん?ボーヤか、どうした?」
マイクに彼の音声が入ってきた。
だが、俺は
部屋へともう一発、放った。
『銃弾は、発砲しちゃダメだ!』
「なんだと?」
「すまないが、もう一発、発砲してしまった。
なにか、問題でもあったか?」
すると、驚きの返答が返ってきた。
『爆弾だよ!』
44人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
暁の雨 - Aliceさん» ありがとうございます! (2017年6月26日 18時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 続編おめでとうございます (2017年6月24日 9時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ